私がブログから離れている間、一番変わったのはコウだろう。
当時は、生後2ヶ月で離乳食をあげていた赤ちゃんだった。そのコウも来月で成犬になる。
私が、まだ犬の世話をろくにしていなかった頃、犬というのは仔犬の頃が一番可愛いものだと思っていた。実際、見た目で仔犬に勝る可愛さはないとは思うものの、小さい頃からそばにいて、成長を見守っていると、何もわからなかった赤ちゃんの頃とは、また、一味も二味も違う可愛さが出てくるのがわかる。
このページの写真のコウは、幼さがいっぱい残っているまだまだ子供のコウだ。この頃は、小さい怪獣だった。そこらじゅうをトイレにし、母が大切に育てていた観葉植物を食べまくり、コウが届く範囲のものはすべて食いちぎられていた。
そして、彼はまだ“寂しい”とか“嬉しい”の感情を持っていなかったのだろう。夜、真っ暗な部屋のケージに入れても鳴きもしなかった。ケージに入れるとすぐに寝てしまった。それも赤ちゃんっぽくて可愛かった。私は自分の部屋で一人朝までぐっすり眠れたものだった。
ところが、急に、ある日突然、ケージに入れると鳴き出すようになった。
ものすごく悲しい声をあげる。一体どうしたんだよ?
部屋を真っ暗にして、私は自分の部屋へ向かおうといつもの手順でコウと別れたのに、突然、ケージから出してくれと鳴きまくった。“寂しい”と感じた瞬間だったのか・・・?あまりにもその声は大きくすさまじかったので、ご近所に迷惑がかかってはいけないと思い、コウをケージから出してやり、コウが行きたい場所に行かせてみようと思った。ところが、それが大きな間違いだった。。
以来、彼は私の部屋を自分の部屋だと思い込み、私のベッドを自分のベッドだと勘違いし、我が物顔でベッドにあがり、布団の中にもぐってくるようになってしまったのだ。それからというもの、私は安らかに眠れる日がなくなってしまったのである。
一晩中布団の中で丸まって寝てくれるならいいのだが、体勢を変えるため、ごそごそ動くし、トイレに行きたいと明け方顔を舐めてくる。すると、どんなに寒くても朝4時でも私は起きて、コウをトイレに連れて行く。私は、すっかりコウの奴隷になってしまったのだ。。
今彼は、ランの写真の下にあるように大きくなった。15キロもある。
そんな犬と、私の小さなシングルベッドで毎日一緒に眠っているのだ。。
力も強く、私を蹴飛ばしてくる。狭いと思うならお前がベッドから出ろ、と忌々しく思いつつも私は小さく丸まってコウの為に空間を作ってやる。
コウが、顔を私の肩に乗せて安心しきった顔で寝入る姿を見るとたまらなく愛しく思う。つい声をかけてしまう。「可愛い子だねぇ。可愛い子ちゃん、いい子、いい子だ。一緒に寝んねしようね。おやちゅみ」と。
だんだんヤバイ“犬を溺愛するシングル”になりつつある私。。
人前では「もうさぁ〜、うちの犬も大きくなっちゃってさぁ〜」なんて言ってるが、私が家に帰ると、コウが、嬉しいと言わんばかりにしっぽがちぎれるほど振りまくり、体をくねらせて私に飛びついて来たりすると、「コウちゅ〜ん!ちょうなの、ちょうなの。わかったよ。いい子ちてた?寂しくさせてごめんね。おぉ、いい子ちゃんだねぇ。可愛いよ。う〜ん、可愛い」なぁんて言葉遣いになってしまうのである。
その溺愛ぶりは日に日に増していくのだ・・・。
・・・いいのか?自分!
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