親が反対する意味
私は三人姉弟の真ん中に生まれたせいか、野放しで育った。親からあれをやってはダメだとかこれをしなさいだとか、言われた記憶が殆どない。おかげで頑固で自己中な娘に育ってしまったわけだが、実は、自由とはなかなか厳しいもので、自分で決めて選んだ道でくじけそうになっても、そこは自分で決めたこと。自分のケツは自分で拭いてここまでやってきたのである。多分。
また、我が家は、野放しであると同時に、オープンな家庭でもあった。
私だけでなく、姉も弟も、彼氏彼女ができた時は、皆普通に家に連れてきて紹介してきた。もちろん親は特に「ああいう人とお付き合いしてはいけません」なんていうことはなく、誰が来ても受け入れる、そんな雰囲気が我が家にはあった。
だから、姉が国際結婚をすると言った時も、親から出た第一声は「とにかく連れて来なさい」で、頭ごなしに「ダメだ!やめなさい!」なんてことはなかった。弟が結婚すると言った時も、同じ。とにかく会ってみる、それが我が家の家風なのである。
だんだん年頃になり、結婚を意識し始めるようになると、相手の親の意見というのが気になり始める。この時初めてみな“結婚は家と家がするもの”と思わざる負えないのではないだろうか。
私は8歳年下の彼と結婚ギリギリまでいったことがある。
彼のご両親は、彼が二十歳の時に離婚していて、彼はその後、お母さんにずっと面倒を見てもらってきた。だから、彼にとってお母さんの意見はとても大事なものだったのだろう。お付き合いが始まってすぐ、彼は私をお母さんに紹介してくれようとした。だが、彼のお母さんは、全く私を受け入れようとしてくれなかったのである。彼が「彼女を連れて帰省するよ」と言うと「そんなの連れてこなくていいから一人で帰って来なさい」と。。
私は、この時涙が出てきた。会ったこともない人から激しく嫌われる。そんな経験を生まれて初めてしたのである。どんな人物かわからなくとも、8歳年上というだけで門前払いを食らってしまったのだ。もちろん、私自身8歳の年の差が気にならなかったわけではない。反対も覚悟してはいた。だが、「どこの馬の骨とも知らない年上の女なんてやめなさい」なんて言葉を聞いてしまったら、それこそ骨抜きになってしまったのである。
だが、結局、彼が何度も私を実家に連れて帰るよう努力してくれ、最後は、お母さんのお許しももらい、障害はなくなったのだが、私達は結婚に至る事はなかった。今思うと、やはり私達は結婚するべき相手ではなかったのだろうと思う。なぜなら、彼のお母さんの目線と、私の両親の目線がかなり違ったからである。
これは、どちらがいい悪いの問題ではなく、見ている角度がただ違うのである。そして、すなわちそれは、その子供達にも引き継がれているのであって、いつか、彼と私の目線もずれてきて、埋めることができない溝ができてしまったかもしれないと思うのだ。彼のお母さんが激しく反対した時点で、それは如実に表れていたのではないだろうか。
私の結婚の唯一の理想は、皆に祝福されることである。
皆が「あ〜良かった。やっと嫁にいけたか」とほっと胸をなでおろすような、そんな結婚がしたいと思う。「野放しで育てたけど、嫁ぐことができたか」そう両親が思ってくれたら、親孝行ができた気になるではないか。そして相手の家族にも「なんだかよくわかんないけど、おもしろそうな子が家族になった」そんな温かい目で見てもらえたら、どんなに幸せだろう。
親の意見は、やはり粗末にしてはいけないのである。
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Posted by late_bloomer at 08:42│
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エッセイ
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今日はオフですぅ〜(^^♪
でも疲れてる・・・ははっ
気になる男の子ね、かなりあたしの理想に近くて(笑)
メシは作れるし、あたしらの年から見ると見た目遊んでそうに見えるかもしれないけど全然軽くないし。。。顔も好み(^。^)
若いからかなぁ、
「そういう言い方はよそうよ」って思うことは多々あるけど
それは、あたしが彼女になる日が、もしも、くればその時にびっちり直すつもり(笑)
なんかあると助けてくれるし、ちょっかい出してくれる(*^_^*)
あたし鈍いからそれが厚意なのかそれとも好意なのか判断に困る(泣)
それでさぁ姉さん、Hさんはどうよ?
姉さん、やっぱり話をしてみないと『人となり』ってわかんないからねぇ(^。^)y-.。o○
ま、見守らせていただきまぁあす(^o^)丿
ながーく付き合っていても結婚しないカップルもいれば、一瞬で結婚を決めてしまうカップルもいる。
結婚って自分の意思ではどうにもならないこともありますよね。
Hさんみたいな人と結婚したら楽だろうな、って一瞬思う気持ちはちょっとわかるかも。実際には、どうだかわかんないですけどね。
ハムちゃんへ
お疲れさまです☆
あらあら、理想に近い男の子が現れちゃったわけね。
今とってもドキドキしてて楽しいんだろうなぁ、いいなぁ、おい。
Hさんとは、いろいろ話す機会も多く、彼がどれだけ真面目でいい人なのかは充分わかっているんだけど…ってとこです。
そういえばさ、もう一つ種蒔いたって言ってたのはどうした?
クララさんへ
そうですねぇ。ほんと結婚って自分の思い通りにはならないですね。
無理やり自分の思い通りに運んだとして、それが幸せな結婚生活になるかっていうと、また微妙だし。。
親の反対を振り切って結婚したけど、別れちゃったって話を聞くと、どこかに無理があったのに、熱くなってる当人には見えてないなにかがあったんだろうなって思います。たとえ反対されても最後はきちんと認めてもらってから結婚したいなぁ。
そう、Hさんみたいな人とって思っても、それこそ想像の範疇を越えてない訳で実際どうなるかはわからないですよね★
yukikoさんのご両親は頭から相手を否定しない懐の広い方達ですね。
親はどんな完ッ璧な相手を連れて来ても不満があるものだと思います(^^;)
でもお互いさまですし、よっぽど人間的にどうかという人ではない限り、子供が選んだ相手を受け入れるしかないのかな〜と。
「お義母さんゴメンなさい。恨むなら私と結婚した自分の息子を恨んでください☆」
「お父さんお母さん、私がいつも旦那の愚痴ばっかり言っちゃって心配かけてます。止めればよかったなんて思っていたらごめんなさい☆」
と、親の意見を聞かず結婚した親不孝者です・・。
せめて離婚、なんてことにならないよう頑張るしかないですね〜。
Hさんは恋愛の琴線にふれなかったのですね。
周りの祝福も大切ですし自分の思いも大切ですよね。
私も以前、一度彼の両親の元へ伺った事があります。
その時は何かみじめで悲しくて結婚って家と家がするってこのことをいうんだって悲しくなしました。元彼の母親は私の顔も見ず、話もかけず・・あげくの果てに元彼は「何か聞きたい事はないの?」って両親に尋ねてました。
「おいおい、お前がフォローしろよ・・」って思っちゃいましたね。
その後もなんだかんだでケンカが増え、結局だめになってしまいました。
それ以来、結婚に関して考え方が見方が変わってしまったような気がします。理想と現実はなかなかうまく行かないような気がします。
ま、それでも懲りずに恋愛してしまうんですけどね。
今度は胸張って親に紹介できる人を親に会わせて安心させてあげたいなって思います。^^
一度ぐらい した方がいい〜 (^^ゞ
40年近くも、女性やってると
ディフェンス 癖? がんばれ!!
オフェンス オフェンス!!
勝手で、ごめんね。(笑)
かつみさんへ
うちの両親は、自分の子供を心配するより“好奇心”が強いんじゃないかと…。それと、私の場合は、もう誰を連れてきても反対しなそう。。
どんな人と結婚したって愚痴はでてくるでしょうし、相手の親、特に母親にしたら息子の相手って言うのは気に入らないものなんでしょうね。
はい、Hさんは今のところ琴線にふれてないです。
残念だなって思います…。
komokoさんへ
うう。やっぱりその元彼とも結婚する相手じゃなかったんですよね。
最初の印象ってどうしても残ってしまうもの。私は、お母さんに許しをもらっても、どうしても拒否された事実が忘れられなくてひきずってました。女同士ってそういうのありますよね。。
理想と現実のギャップはあっても、恋愛はじゃんじゃんした方がいい。
komokoさん、お互い頑張りましょう^^
ジャンキィーさんへ
そうですね、一度は結婚したいと思ってます。
私はオフェンスの方が力が入ってるかも。
もうちょっとディフェンスを強化しないと…。
大学生のA君に明るく「来るもの拒まずですか?」と言われた時は
ものすご〜くガックリきました。そんなにがっついてないのに★
あ〜、アレね(笑)
あれはもう終〜了ッ!
次だよ、次!それが、今気になってる男の子なの(*^_^*)
>真面目でいい人なのかは充分わかっているんだけど・・・・・
そうでっかぁ。『だけど・・・』がつくってことね!
読んでて「姉さん、なんでこの人のことを『運命の人?』なんて題つけてるんだろう」と正直思ったのだよ
ハムちゃんへ
あはは、もう終わったかい。
いいねぇ、切替は早いほうがいいもんね☆
そうそう、私ね、今読み返して思ったんだけど、あの話には続きがあって。。Hさんも私もお休みの日に、偶然スーパーで会っちゃったのよ。
で、運命か?って思ったもんだから…。
そうだよねぇ、これ書いてないから混乱させちゃったわけだ。
いつも使わないスーパーへたまたま行ったらHさんとそのお母さんがいて。
赤い糸がつながってるんじゃないかと思ったわけです…。
ははは〜 (爆)
来る者拒まず 壷つきました。
あ〜 お腹が痛いほど 笑えました〜。
ガッツイテ無いも、笑える〜。
なんか いいな〜 学生さんに見抜かれてる(笑)
姫は、素直な人なんでしょうね。 若さは残酷ですね。
言葉が、ストレートすぎですよね。
私の場合、旦那の両親と会ったのは入籍する直前の30分だけ。入籍直前の30分じゃ、旦那の両親は反対したくてもその時間がなかったやねぇ。もうちょっと時間を与えてあげてたら、反対意見も出たのかしら?
ちなみに、その30分以来、私は一度も旦那の両親に会ってません。
旦那の方も同じで、うちの両親に結婚前の挨拶にきたけど、それっきり会ってないし。私も旦那もお互いの実家に帰るときって、バラバラなのよね〜。
うちの両親、私が誰と結婚しようが知ったこっちゃナイ!ってカンジだったわ。
「結婚前の挨拶に来るから時間空けてね」って言ったら、「え〜、面倒臭い〜。別にいいよ、挨拶なんて〜」なんて言われたしなぁ。
うちの姉のときは、すっごいうるさかったのに・・・あっ!!もしかしたら、私は「もらわれっ子」だったからどうでも良かったのか?!
ジャンキィーさんへ
もうっ、笑い事じゃないですよっ!!
しかし、ほんと若さは残酷です。
大学生だと思って甘くみてたら、ガツンとやられました。
私なんかよりよっぽど本性を見抜いてる…。
名誉挽回すべく、彼が行った事のないような素敵なお店を教えてあげたら「一人で行ったんですか?」ですって!!
「そんなとこ一人で行くか、ボケ!」とムキになってしまった自分がますます情けないです。。
裕子さんへ
すっげ〜!裕子さん、最高☆
お互いの実家にバラバラに帰るって、実は皆にとって楽なのかもしれないですよね。しかし、すごい。裕子さんの旦那サマに興味津々ですぅ。
私は、母から直接「あの橋の下から拾ってきたのよ」と言われました。
小学生の時に…。
結婚は当人同士の問題、親は関係ないって考えてても
結局それで済まされないことが多いんでしょうね。
裕子さんのご両親は革新的だ〜。すてきだなぁ☆
私も一度は結婚してみたいようなしてみたくないような・・・。
私も「橋の下で拾った」って言われましたよ〜。
私の好きな作家さんは「あんたはデパートの福袋に入ってたのよ。」
って言われたらしいです(笑)。
朱花さんへ
ね、裕子さんのご両親かっちょいい☆
私も結婚願望薄い方だったけど、やっぱり一度はしてみたいと最近は思います。なんだってやらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいから。。いや、後悔しない結婚がしたい…。
しかし、親っていうのは結構子供をおちょくるもんですね。
なんだって「橋の下で拾った」なんていたいけな子供に言うんだろう。。
でも、「デパートの福袋」はさすが作家のお母さん、素敵な表現ですね。なんてったって“福”なんだもん、いいなぁ〜☆
わたすは、自分が男の子産んだら、彼女連れてきても嫌味いうような人に
なりたくないな。。。。
わたすの親戚の叔母が若いときに結婚した時に
隣のふすま1枚へだてた部屋で、聞こえるように悪口言われたって
いってますた@0@
嫁を大事にしない家には、いったらだめだす@−@
misomisoさんへ
わたすも。
嫌味はいいたくないな。
どうせなら堂々と本音でぶつかりたい。
んで、わかりあえないならそれまでだし、きっと息子の選んだ人だったら分かり合えるのではないかと思うんだけど、甘いかなぁ。。
底意地の悪いところには嫁ぎたくないだすね。。
おはようございます☆またまたとても…とても染み入る文でした。以前書いたように私には5年程付き合ってる人がいますが、別れそうです。まさにこの記事!良い悪いではなく…そう、見る角度が違う。私が感じてたもやもやを素晴らしく表現されていたのを読み、すっきり…と同時にしんみりしました(>_<)
ぷぅさんへ
おはようございます☆
付き合うには問題ないけれど、一歩先に進めない。
本当は何かが違うってわかってるんだけど、別れることもできない、そんな経験でした。どちらも悪くないんですよね、ほんとに。。
yukikoさん、朱花さん
うちの両親、私に関しては、ホントにすっごい放任主義なんですよ。えらく毒舌だしね・・・。
姉の結婚の時には色々ウルサイ事言ってたのに、私の時はなんで無関心?と聞いたら、「おね〜ちゃん(姉・6歳年上)は初めての子供だって事もあって、やたらと構いすぎちゃったみたいで『面白味のない人間』になっちゃったから、放っておけば『面白く』育つかな〜と思って」と回答されました。
何考えてんだか解りませんが、面白い両親ではありますな。
ちなみに、うちの旦那も面白いです。
今でこそすっごいお堅い会社に勤めて、お堅い仕事をしてますが・・・
その前はホストでした。
そう!それ〜!!!
まさにその感じです!、長く付き合っているのに結局…結婚に辿り着かなかった。ただタイミングが合わなかった、それだけじゃない。お互いなんとなく感じてる違和感。気付かないふりしてきてしまったけど、きちんと見なければ・向き合って話さなければいけない時期が来てしまっているんですよね。うちの家はハプニング大賞!て感じの家なので…それを面白がってくれる人がいいなぁて思います!
裕子さんへ
なんかうちの親に似てる…。
姉には必死になって躾をしたけど、「厳しくしすぎたかなぁって思ったから、あんたはほったらかしてみた」みたいなことを言われました。
それにしても旦那様素敵♪
元ホストだったら、女心をとってもよくわかってるはず。
裕子さん、いいなぁ〜☆
ぷぅさんへ
向き合って話してみては。。
一人になるのは寂しいし、なかなか辛い作業だけれど、お互いに幸せになるための一歩だと思わなければ。。
でも、話し合ったら意外と解決するかもしれないし!!
ハプニング大賞家族、素敵ですね。
たくさんたくさん笑いがありそう。笑いのツボって大事ですもん。
それも合わないと辛いですよね〜
いえいえ…これが人の家族なら笑えるのですが…(>_<)!
そうですよね…話しても話しても、越えられないのか・通じ合えないのかどうか、馴れ合いの居心地の良さではなく、進んでいかなければ。。
ほんっとyukikoさんの言葉はいつも、私の心にピタっとはまって、そっと後押ししてくれます!ありがとうございますぅ☆
ぷぅさんへ
一つ思ったんだけれど、私もぷぅさんも少し慎重になりすぎる部分もあるかもしれないって。一つの考えに凝り固まっていると、案外本質は見えないもので、付き合いが長く続いた理由は、やっぱりただタイミングを逃してしまっただけかもしれない。えいっと結婚しちゃえば、通じ合わなかったものも、通じあわせる努力に変わるかもしれない…。
どちらにしろ、前へ進む為の行動は、早いほうがいいですよね。
お役に立てたならとっても嬉しいです。
私の方こそありがとう☆