2006年02月24日

もうすぐ春だもん

一年ぶりに馴染みの美容院へ行った。ここの美容師Kさんとはもう10年来のお付き合いになる。ずっとずっとこの美容院へ行きたかったのだが、ここの美容院で最後に発作を起こしたこともあり、この一年間怖くていけなかったのだ。

その間、行き当たりばったり的に“あまり混んでないけど若者風”の美容院を選び、通っていたのだが、いつもどこかに不満を残す仕上がりで、美容院に行った後“このままどこかに出掛けたい”という気分になったことは一度もなかった。

ここ何日か“あまり混んでない若者風”の美容院に予約の電話を入れていたのだが、担当してくれていた人が「体調不良のためお休みです」とずっとお店に出ていない様子で、私の我慢は限界に達した。私は、美容院へ行きたいと思ったらその日にいかないと気がすまないタチなのである。その勢いに任せて、思い切ってKさんの美容院へ電話をしてみた。すると、どうやらその日は空いてるようで、すぐにやってくれるという。思い切って予約をした。急いで支度しなくちゃ。。

緊張半分、嬉しさ半分でお化粧をバッチリし、Kさんの美容院へ向かった。ここの美容院はいつ行っても混んでいたのに、その日は嘘みたいに空いていた。私が席に座っていると懐かしい顔が鏡越しに見えた。「久しぶりだね」とにっこり笑うKさん。彼はこの一年の間に私に2回手紙をくれていた。もちろん営業的意味合いの手紙なのだが、なんとなく“どうしたの?何かあったの?”と心配している様子が伺えて、私は何度か美容室宛に手紙を書こうかと思ったのだが、暗い話を手紙にしたためるのも気が引けて、そのままにしてしまったのだ。

Kさんが「心配したよ。怪我でもしたのか、それともどこか引越ししちゃったのかって…」と言い終わらないうちに、この一年で起きたいろいろなことを私は喋りまくった。Kさんとはプライベートなお付き合いは一切ないが、美容院にいる時間は長いこともあり、Kさんは私の私生活を殆ど知っている人である。私より3つ年上で若さをキープし続けているKさんは、私にとってお兄さんのような良きアドバイザーなのだ。

それにしても一年というのは意外と長い歳月らしい。。
美容院が入っているビルの一階にあった上海料理のお店は、カイロプラクティックに変わっていたし、向かいのビルの一階にあったパン屋さんは、2度もオーナーが変わり、現在は変な名前の変な趣向を凝らしたパン屋さんに様変わりしていた。

そして、Kさん自身にも変化があった。
Kさんには奥さんと可愛い娘がいるのだが、離婚が成立し、後は慰謝料等の金銭面の折り合いをつけるだけだという。確かにうまくいってないとは言っていたが、本当に離婚しちゃうなんて、なんだか私の話がちっぽけな話のように思えた。

そんな話から発展して「寂しい時はどうするか?」という話題になった。Kさんは言った。「例えばペットが死んで悲しくて寂しくても、新しいペットを飼うといつかその寂しさはなくなる。付き合っていた彼氏と別れて辛くて寂しくても、いつか新しい彼氏ができてその穴もふさがる。人間はもともと寂しい生き物なんだけど、今抱えている寂しさは、いつか新しい別の代わりが出てきてどうにでもなるんだよ」と。

このKさん、普段はどうでもいいことばかり話しているのだが、私がちょっと悩んでいたりすると、いつも“なるほど〜”と思うような話をしてくれるのだ。今回も、ちょっぴり寂しい病にかかっていた私だが、なんだかウジウジしてる自分がバカバカしく思えてきた。

それからKさんは「“好き”っていう感情ほど不確かなものはないんだよ。大好きが大嫌いになることはたくさんあるんだ。恋愛は好き嫌いでしてもいいけど、結婚はその人を人として尊敬できるかどうか、人間性で選ばないとダメだよ」と付け加えた。うん、うん、納得である。

そんな話をしているうちに、私の髪はすっかり綺麗に蘇っていた。さすがKさん。彼にはイメージを軽く伝えるだけで、いつも私の想像以上の髪型に仕上がる。私の顔の形、頭の形、癖が強く出る部分…、彼にはそんなこと全部知られているのだ。

綺麗になった髪をみていたら、毎朝巻き髪をして会社へ通っていた頃をふっと思い出した。今迄手をかけられなかった部分にも、徐々に気を配れるようになってきたのだろう。Kさんと別れた後、私は浮き足立った心で、綺麗な髪に似合う春らしい口紅を買って帰った。

だが、家につくと親父が出てきて「昼飯はうまいうどんがあるぞ」といきなり話しかけてきたので、私のウキウキした心は一気に現実の生活に引き戻されてしまったのである。

今日のお昼は、クロワッサンサンドにカプチーノの予定だったのに。。
頼むよ、親父…。

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この記事へのコメント
親父さんを敬って♪
Posted by hiten at 2006年02月23日 22:58
hitenさんへ
考えさせて★
Posted by yukiko at 2006年02月23日 23:10
お久しぶりの朱花です。
yukikoさん、すてきすてき♪
ほんともうすぐ春だもんね☆
どんどん元気になって自分を取り戻してゆく
yukikoさん、眩しいです。
私はまだ就職決まらなくて落ち込むこともあるけれど
yukikoさんのブログ読んでパワー頂いてます。
yukikoさんやハム太郎さんに引き続き、内定もらえますように☆


Posted by 朱花 at 2006年02月23日 23:47
朱花さんへ
お久しぶりです!
朱花さん、落ち込むことがあってもいいんです。
そういう時があるからこそ、嬉しさも倍増するんだもん。
私も何度落ち込み何度涙を流したことか…。
でも、それがなかったら、今の職場のありがたさとかわからなかったと思います。落ち込んだら、その先には絶対ご褒美があるって信じてくださいね☆

次の内定者は、朱花さん、あなたです!!
Posted by yukiko at 2006年02月24日 08:25
私も 思ったら、すぐに美容院に行かないと気がすまないので、昨日 行ってきました〜

私の行きつけの美容院の人は、友達でもあるんだけど すごいその通りって思うアドバイスをくれる。そして、私の髪を いい感じにしてくれる。
yukiko姫 一緒だね。

そんな美容室を知っている私達は幸せ者だね〜
Posted by はなもぐ at 2006年02月24日 12:08
「うまいうどんがあるぞ」
それって、外に出るようになったyukikoさんを思いやる、お父さんなりの気遣いなんでしょうね。
優しくて素敵なお父さんですね♪
Posted by 裕子 at 2006年02月24日 12:58
はなもぐさんへ
ほんと幸せだなぁってつくづく思いました。
相性のいい美容師さんにめぐり合うのも大変だし、
せっかく出会えてもすぐいなくなっちゃうとか多いし。。
こりゃぁ、ほんと幸せです〜〜
Posted by yukiko at 2006年02月24日 17:28
裕子さんへ
…だといいのですが…。

うちの親父はいつもそうなんです。
自分の頭の中にあることをそのまま相手が誰だろうと口にする。
例えば…、会社から帰ってきた私に、突然「松井がホームラン打ったぞ」と言ったりします。私は松井に興味はまったくないのですが。。

そんな感じで、かなり自分の世界に入っているタイプです。
内容のある会話を交わしたことは殆どないような…。

でも、私の体にはたくさんの親父DNAがある…きゃ〜!!
Posted by yukiko at 2006年02月24日 17:33
私も美容院になかなか行けないでいます。
長時間なので具合が悪くなったらどうしよう?なんて考えてしまって。
夫は「お義母さん(私の母・美容師)に切ってもらえば?タダだし」。
そりゃあそうだけど、もっと若い美容師さんにお洒落にしてもらいたいよ!しかも母とは半年に一回くらいしか会わないよ・・(−−;)
会話でリラックスさせてくれて腕も確かな美容師さん素敵ですね。
そして含蓄のあるお言葉・・。経験に基づいた意見ですね〜。

お父様、失礼なのですがうちの父と少し似ていて親近感湧きますv
幾つになっても父と娘は意思疎通が難しいのかな?(笑)
Posted by かつみ at 2006年02月24日 19:29
じゃ、姉さん、Kさんの嫁になっちゃえ(笑)
そしたら毎日髪くるくるぅ〜

いいじゃん、親父。うどん、好きよ☆
ウチなんて、この間バレンタインに日本酒あげたのね、そしたら「あっちゃんこれホワイトデェ」って焼酎持ってかえってきたの・・・

あ。続き今度自分のブログで書くや。

ウチのおとんのダメ親父バージョン(笑)
Posted by あつこ at 2006年02月24日 22:15
かつみさんへ
美容院、本当にハードル高いですよね。
何度も具合悪くなって必死に我慢した記憶が抜けなくて。。

ずっと隠してたのですが、今回思い切って病気のことも話してみました。
すると、同僚にもお客さんにも同じ病気の人がいるって…。
「どうなっても対処できるから大丈夫だよ。それに、今日の顔色いいから何にも起きないよ」って言って、窓は通常全部閉じてるのに、私の席の目の前の窓だけさりげなく開けてくれたんです。風が気持ちよくてリラックスできました。感謝ですね☆

かつみさんのお父さんとうちの親父似てましたか…。
厄介ですよねぇ。。
血がつながってるだけに…。
Posted by yukiko at 2006年02月24日 22:33
あつこちゃんへ
ね、毎朝クルクルしてくれたらすっごく楽なんだけどなぁ。
でも、朝は私より早く出勤し、夜は私より遅く帰るみたいだから、
嫁になってもクルクルはなさそう。。

あたしだってね、うどんは好きよ。
でもね、帰ってきてさいきなりよ、いきなり「うどん」
「おかえり」とか「昼飯食べたか?」からせめて始めて欲しいわ。。

あつこちゃんのお父さんみたいに、おもしろい返しはないし、
哲学的な話もないし・・あ、私もこれをネタに書こうかな★
Posted by yukiko at 2006年02月24日 22:37
はは(笑
お父様、ナイス(笑

Kさんはカッコイイ男性ですね。
俺もこういう男にならないと…(苦笑
Posted by blue at 2006年02月24日 22:40
blueさんへ
ちょっと〜、娘としては全然笑えないんだから!!

Kさんってね、家庭に納まらないタイプなんじゃないかなぁって思った。
仕事が大好きで、いろんなことに興味があって。。
どうやら奥さんは正反対らしく、家でじーっとKさんをひたすら待つ、みたいな。。でも、どちらも悪くない。相性が悪かっただけなんでしょうね。。
Posted by yukiko at 2006年02月24日 22:50