2005年12月29日

1999年12月29日

1999年の今日のこと、私はとてもよく覚えている。

入ったばかりの会社は、皆良い人ばかりで、あっという間に年末を迎えた。
楽しい年だった。その最後にふさわしく、朝の4時まで会社の忘年会は続いた。

さぁ、もう明るくなったしそろそろお開きか、という時、一人の酔っ払いの女の子の為に、皆が極寒の早朝に約1時間もの間、外で待たされることになってしまった。彼女は普通に歩けないくらい酔っ払っているが、自分で車を運転して帰ると言ってきかない。私は心の中で“もう勝手にしてくれ。あ〜あ、寒い。さっさと帰りたい”と思っていたが、なにせ私はまだ新人であった上、あまり悪いイメージを作りたくなかったので、その光景をニコニコ見守って、事が収まるまでその場でぷるぷると震えていた。

もう原因はそれしか考えられない。
翌日38度5分の熱が出た。その日は、母とお正月の最後の買い物に付き合う約束をしていた。「それくらい手伝ってから行きなさい」と母に言われていたのだ。そう、年末年始は彼氏のところで過ごす予定になっていたのである。熱が出ているのも言えず、だるいがなんとかなるだろう。そう思って30日を過ごし、待ちに待った大晦日を迎えた。

熱をはかると39度を超えていた。寝ていても息苦しい。。
だが、私はどうしてもその彼と一緒に年越しをしたかったのだ。
猛反対する母を押し切って、彼の迎えの車に乗った。それまで彼にも言わなかった。
車に乗って彼に事情を話すと、びっくりし「え〜、楽しみにしてたのに」とがっかりされてしまったが、追い返されることはなかった。

だが、彼の家についても、私はすぐにベッドにもぐり込むだけで、楽しみにしていた“二人でお正月料理の買出し”もいけず、食事をとることもできず、彼に卵粥を作ってもらってもたくさん残すのが精一杯の私だった。

彼は時々ちょろっと愚痴を言ったものの、一人で日本酒を飲みながら紅白を見ていた。私の熱は下がるどころか40度を超えてしまい、とうとう救急病院へ連れて行ってもらう羽目になってしまった。彼はどこの病院がやっているかわからないというので、私が「119番に連絡すると、最寄の救急病院を教えてくれるから」というと、ちょっぴり嫌な顔をして「え?俺が電話するの?」と言った。自分で電話をしてもよかったのだが、私は“そのくらいやってくれてもいいのに”と思ってしまい、そういう顔をしていたのだろう。彼はしぶしぶ電話をしてくれ、病院に付き添ってくれた。

病院は大きく、何処が受付だかわからなかった。
私はしんどくて一歩も歩きたくなかった。彼に「受付が何処だが見てきてくれる?」というと「え?俺一人で?」と言った。私はそこでも“それくらい・・。”と思い、そういう顔をしていたのだろう。結局彼は受付を見つけてきてくれ、私は最短距離で診察室までたどり着くことができた。

診察を終え、薬をもらって彼の部屋に帰ってきた。
その夜は、解熱剤のおかげで汗をたくさんかき、夜中、何度か彼に体を拭いてもらい着替えを手伝ってもらった。私は申し訳ない気持ちと、彼が一生懸命看護してくれる姿が嬉しかったのだが、翌朝、彼に「俺の正月返してくれよ。こんなことなら実家に帰ればよかった」と言われてしまったのだ。

私はすごく傷つき、家に帰りたくなったが、ひとりで家に帰れる状態でもなく、結局お休みの間中、彼に看病してもらうことになってしまった。私は心の中では“ごめんね”と言う気持ちがあったが、先にいろいろ言われてしまったが為に、ひとことも謝ることができなかった。

私はどんなに調子が悪くても彼と一緒に過ごしたかったのだ。
だが、彼は、看病させられるくらいなら、実家に帰ればよかったと言う。
そんなこと言われて、ひねくれ者の私がごめんねなんて言えるわけがない。

だが、問題は彼ではなく、私にあったのだ。
私が最初からもっと素直に「ごめんね。風邪引いちゃったみたいなの。すごく熱があるんだけど、一緒に年越ししたいの。でも、きっとものすごく迷惑がかかっちゃう。でも会いたいの」と本当の気持ちを素直に言っていたらどうだっただろうか?彼はきっと、病人の私を快く受け入れ、私があれこれ指図せずとも自ら動いてくれたに違いない。

私は、大切な事をいつも素直に伝えられないのである。この時の一番のメインは「一緒に過ごすこと」だったのだ。もし彼が逆の立場で、具合が悪く「一緒にいたいから来てくれないか?」といわれたら喜んで行っただろう。だが、私には、そういう可愛い素直さがなかったのだ。

その後、結局、私達はうまくいかなくなってしまい、さよならしてしまった。
愛を深めるはずの記念すべきミレニアムが、愛を遠ざけてしまったなんて・・。

この時、“もっと素直になろう。可愛く本当の気持ちを伝えられるようになろう”と心に誓ったのだが、今もってあまり変わっていない。

だが、また今年も、年があけたら今年の目標として“素直になること”って掲げるんだろうな。

年々ひねくれていく気もするんだけど・・。

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この記事へのコメント
私も20代の頃に、同じ失敗をしたことがあります。高熱をおして無理矢理、彼氏と年末コンサートに行ったものの、途中で具合が悪くなってしまって、結局は途中で帰るハメになりました。
もちろん彼氏はゴキゲン斜め。こんなんだったら、最初から「具合悪いから」とちゃんと説明して家で寝てれば良かった・・・そしたら彼氏だって友達を誘うなりして、コンサートも最後まで楽しめただろうし、喧嘩もしなくて済んだのに・・・と後悔しまくりました。後悔先に立たずとは、良く言ったものですよね。
Posted by 裕子 at 2005年12月29日 15:02
『素直になる』
恋愛において、永遠のテーマな気がする。
『なれたら苦労しないっつうのっ!!』って突っ込みつつ、でも、やっぱり一番のポイントはソコよね。と思っている、最近の私。
今日のは、『姉さんあんたもか』って思っちゃった(笑)
だから、私の事気に留めてくれるの?
だけど、素直になりたいと思える相手すら最近いない。(≧□≦)
Posted by あつこ at 2005年12月29日 17:05
yukikoさんこんにちは!
あたしは高熱をおして会ったことがないんだけど、(大切なときは何故か元気だった♪)具合が悪いときは相手(具合を悪くしてるひと)を気遣う心をもつってえのも必要かなと思ったりもします。会ったときにだいたいわかるよね?「あれ?なんか調子悪そう・・・」って。人が弱ってるときや、トラブルにあったときに見せるふとした言動というのはそのひとの本質を垣間見るチャンスだと思うのです。
例えば、彼氏から借りた車で事故った。・・・「お前この車高かったんだぞ」と責めるのか「大丈夫か?ケガはなかったか?」と彼女の身を案じるのか。。。
誰もひこうと思って風邪ひかないです。そんなときに愚痴るなんて、別れて正解だったと思いますよ。
ただ、自分が悪いと思えるその優しさは素晴らしい!!!見習います!
Posted by ハム太郎 at 2005年12月29日 17:08
裕子さんへ
私もこの時、とっても複雑な気持ちでした。
具合が悪かったら迷惑がかかる→でも会いたい。そういう思いとは別に、彼に対して“具合が悪いのにどうしてそんな冷たいこといえるの?”という気持ちもあって・・。自分の気持ちを話さずにわかってもらおうとしたのが一番いけなかったのだと今は思います。今はもうそんな体力もないが・・。
Posted by yukiko at 2005年12月29日 17:40
yukikoさんこんにちは
ハム太郎さんの意見。おーきくうなづいております。

素直になるのは大切だ。でも、なんか、いろんなものが邪魔して、たかだか「素直」なんてものが、もっすごく難しい時もある。

意地とか、プライドとか。何なんだろうねー。素直になったほうがよーっぽど楽チンな時なんて死ぬほどあるのにな。
yukikoさんの捕らえ方はスバらしい。そういう風に振舞えたら、見たくなかった彼氏の言動、見なくてすんだ、ということもある。

99年のyukikoさんの事例のような場合、たとえ素直に、気持ちを伝えて謝ったり、一緒にいたい気持ちだったと伝えても、ちーっちゃい男はすねるのです。そういうやつはいるんだな。
Posted by lumina at 2005年12月29日 17:41
あつこちゃんへ
素直になるってある種の女の子にとってはすごく難しいことだけど、また、ある種の女の子にとっては“どうしてそんな簡単なことできないの?”だったりするのよね。。きっと、私とあつこちゃんは残念ながら前者ね。

私の場合は、ひねくれてるからあつこちゃんとはちょっと種類が違うと思うけど、“素直に思っていることを言う”これだけのことが頑張らないとできないなんて、悲しいよね・・。
きちんと言葉で伝えるっていうことが、優しさにつながるんだと最近しみじみ思います。訓練でできるようになるはずだから、頑張ろう!!
といいつつ、私もそういう相手すらいない現実。。。
Posted by yukiko at 2005年12月29日 17:49
ハムちゃんへ
ハムちゃん、
>(大切なときは何故か元気だった♪)
素敵過ぎる☆そういうハムちゃんが私は大好きです!

うん、なんとなく私もその時直感で「冷たい人だな」って思った。
でも家に帰ったら姉さんに「相手に迷惑かけたあんたが悪い。私ならいかないよ」って言われて、いろいろ考えちゃいました。

>自分が悪いと思えるその優しさは素晴らしい
ありがとう。。でもね、すごーく時間が経ってからじゃないとわからなかったりするの。もうちょっと早くわかればっていつも思う。
鈍いのよねぇ・・。
Posted by yukiko at 2005年12月29日 17:55
luminaさんへ
ほんとにねぇ、なにが邪魔して素直になれないんだろうか。
ただ「具合が悪いから横になる」と私は自分の行動は説明できても、その前にある「一緒に過ごしたいから具合が悪くて横になってでも行っていい?」が足りない。あ、素直になると同時に、私の場合、大事なところで言葉が足りないってこともわかっちゃった☆ありがとう、luminaさん♪

確かに1999年事件、
どんなにこちらが誠意を尽くしても、同じ事例になっちゃう男性もいるんだろうなぁ・・。見抜ける目を養う、これも課題ですな。。
Posted by yukiko at 2005年12月29日 17:59
状態や気持ちを伝えるタイミングって難しいですよね。
断られるかも・・とか相手の心構えとか・・。
でもyukikoさんは素直だと思いますよ!あなたと一緒にいたいとちゃんと行動で表していますもん。
気持ちを伝えるのは何も言葉だけじゃないと思います。
私は昔、少しでも具合が悪かったら「ごめん行けない」の電話一つで終わらせていて今の夫を怒らせたことがあります・・(^^;)

それにしても世の酔っ払いちゃんは困りますよね。
「酔ってたからさ〜」は言い訳にならん!といつも夫に言ってます(笑)
Posted by かつみ at 2005年12月29日 18:59
ん〜〜〜。
でも、やっぱり彼の態度は納得いかないなぁ。
苦しんでるのに、イヤイヤ…って感じが…。
私の別れた男の話だけど、私が鬱病に罹ったとたん、急に疎遠になっちゃったのよねぇ。
結局、楽しいだけの私が必要だったのか…なんて考えたずらよ。
Posted by 由巳ゆみ at 2005年12月29日 20:00
わかるぅ〜。
友達とかに、なんでそんな事・・・って顔される事ある。
そうすると、あんたと私は違う人種なのって思う。
Posted by あつこ at 2005年12月29日 20:37
yukikoさん、はじめまして。

「自分に素直になる」っていうのは、言葉にすると
非常にカンタンでも、素直になれない性分の人たちに
とっては、実際はなかなか難しいもの。
yukikoさんがそれを目標に掲げるのはとても美しいけれど、
あなたにとって一番必要なのは、素直になれないあなたの性分を
心から思いやって理解してくれる人なんじゃないのかな?
これは、あなたが相手に一方的に甘えるということではありません。
成長しようというあなたを見守って、一緒に歩いてくれる人と
いう意味です。

フツー、39度以上の熱があったら、歩くこともおぼつかなく
なることくらい、多少の思いやりがあればわかるはず。
119番したりとか受付探したりとか、できるわけない。
申し訳ないけれど、その彼は思いやりが無さ過ぎます。
あなたに必要なのはその彼ではないということが、99年のこの日に
わかったというだけのこと・・・。
Posted by ZARA at 2005年12月29日 22:31
(連投、ごめんなさい!)

お姉さんの言い方も、ちょっとひどいかもね。
(確かに、自分の体調を考えて行動するのが大人の判断かも
しれないけれど)

それなのにあなたが自分を責めてしまう文脈が気になりました。
原因が自分にもあると考えることは、人が謙虚に生きていく上で
必要なことですが、あなたはもっともっと自分に優しくして
自分を愛してあげていいと思います。
あなたの病気は、頑張ろうとして自分を責めちゃう性分も
原因だと思うから・・・・。
(それは、失礼ながらあなたの育った家庭環境の影響も
あるのかもしれないけれど)

どうしてもそれが気になって、コメントさせていただきました。

愛し合うことは、互いを思いやること。
そして互いに無理なくいられること。
来年はそんな関係を築ける相手と、yokukoさんが出会えますように!

初カキコなのに連投&長文ごめんなさい!
Posted by ZARA at 2005年12月29日 22:34
自分から振り回しといてわがまますぎると思う。
Posted by 通りすがり at 2005年12月30日 05:29
かつみさんへ
かつみさん、優しい。。
以来私は、病気になったらなるべく迷惑をかけないよう、一人でなんとか乗り切るという気持ちが強くなりました。でも、本来は最初にそう思うべきで、それを許してくれる絆ができてから、調子の悪い時は甘えさせてもらう、という考え方に変えなければいけなかったんですよね。どうしても甘えが先に出ちゃって、ダメですねぇ・・。

そうそう、酔っ払いは困ったちゃんです。
その時は「酔ってない!」と言い張り、後では「酔っ払ってたから」と言い訳する。飲めない私はひたすら羨ましいです。。
Posted by yukiko at 2005年12月30日 10:48
ゆみちゃんへ
え?っていうことはSさんは、病気になってからの恋人!?
やっぱり素敵な人なんだなぁ、Sさん。
この病気は、相手との距離感が大事ですよね。。
すごく調子の悪い時は、ひたすら一人で横になっていたいけど、調子が良ければ会いたくなるし。。それも自分勝手と取られてしまう。
身近に理解を示してくれるSさんがいるゆみちゃんが羨ましいな〜。
Posted by yukiko at 2005年12月30日 10:55
あつこちゃんへ
あつこちゃんは、まだまだ時間がたっぷりあるから、今から即訓練に入るべし!あつこちゃんの考え方、私は大好きなの。だけど、それが相手に伝わらないなんてもったいないなって思うのよ。だから、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ(強調)長く生きているものとして、早く身につけた方が女として幸せよとおせっかいにも思うわけです。
Posted by yukiko at 2005年12月30日 10:59
ZARAさんへ
初めまして!コメントありがとうございます。
ZARAさん、ずっと読んでいてくださったんですね。。
私のことをいろいろ理解してくださった上、適切なアドバイスや温かい言葉に胸が熱くなりました。

私は人を愛するのも上手ではないけれど、自分を愛することも実はきちんとできていないのですね。。

互いを思いやり、無理なくいられる相手と一緒に成長していきたい。
切実に思いました。

また是非、コメントください!
Posted by yukiko at 2005年12月30日 11:05
通りすがりさんへ
ほんとにその通りです。
何も知らない彼は、元気な私と楽しくお正月休みを過ごすつもりでいた。
それなのに、すべて私の勝手でぶち壊し。その上、あれやれこれやれじゃ、いくら病人相手と言えどもやはり気分を害したでしょう。というか、多分、この事件の前にも私の身勝手さを彼は何度も味わっていたのだと思います。
でなければ、この時だけこういう行動を取ったとは思えないから・・。

今はちょっとでもマシになってたらって思うのですが、まだまだ成長が足りない私です。コメントありがとうございました。
Posted by yukiko at 2005年12月30日 11:11
初めまして、会社から毎日たのしく読ませていただいています。
今年も残りわずかで、今日は大掃除and大納会です。
私情なのですが、夏から転職をして、いろいろと不安の中
休憩のときにここのHPを開くのが癒しになっていました。
ありがとうございます。

来年もがんばるので、yukikoさんのHPにお世話になると思います。
宜しくお願いします(^-^)
Posted by NEMO at 2005年12月30日 15:47
NEMOさんへ
初めまして、コメントありがとうございます。
今年1年お疲れ様でした!!
転職は、私も経験がありますがとにかくいろいろ大変ですよね。。
そんな中、ここが役に立てたこと、本当に嬉しいです。
そして、そのことをコメントくださったこと、とても嬉しかったです。

私も来年頑張らなくちゃ!!
NEMOさんは、充分頑張ってらっしゃると思いますので、あまり頑張り過ぎないようにしてくださいね☆

こちらこそ、来年もよろしくお願いします(^^)/
Posted by yukiko at 2005年12月30日 17:50
今日も通らせてもらいますw

コメントレスありがとうございました。
自分のことを冷静に見つめて書くことができるようになったってことは、それだけでずいぶん成長されたことだと思います。あとは同じ轍を踏まないようにできるかどうかで、人間の価値が決まってくるのではないかと思います。
「わかっちゃいるけどやめられね」が人間ですからね(笑)

さらなる成長を期待しています。(偉そうでごめんなさい)
Posted by 通りすがり at 2005年12月31日 05:33
通りすがりさんへ
いらっしゃい^^
そうなんです。わかっちゃいるけどやめられね〜ってところで踏ん張ってます。ほんと、もっともっと成長したいな。
同じ失敗で苦しむことほど、辛いことないですもん。。

また通ってくださいね☆
Posted by yukiko at 2005年12月31日 11:51