病気になって会社を辞めて寝込んでいた頃、考えていたことと言えば、「これから先、私どうなっちゃうんだろう」こればっかりだった。いつ病気が治るかメドはたたないし、次の仕事のこと、収入がなくなること、もう頭に浮かぶことといえば、お先真っ暗な事ばかりだった。
とことん考え、もうこれ以上考えたら、私、多分生きていけない。そこまで思った。
だが私はもともと無精者。考えることに疲れ、頭の中を真っ白にして眠り続けることにした。幸い私はたくさん眠れた。寝ている間は何も考えなくてすむ。何も考えない時間が多くなると、病状も少しずつ良くなり、心も少しずつ元気になっていった。やがて、ただ漠然と「何かしたい」そう思えるようにまでなった。
やっと座っていられるようになった頃、一番先に目についたのがパソコンだった。
ずっと一人で考え込んできたのだ。私は外の世界と繋がりを持ちたい。強く思った。そして、その一心で電源を入れた。
それから少しずつ、友人にメールを送るようになり、だんだん私の心は外へ向かうようになっていった。そんな時、ブログの存在を初めて知ったのだ。
私は書きたいことがたくさんあった。何かをしたいという気持ちがあるのはとても幸せなことだ。私はどんなに気分が悪い日でも毎日書こう、そう決めた。
しばらく書き続けていくと、なんと、私の文章にコメントを寄せてくれる人が出来たではないか。新しい世界がどんどん開かれていくようで、私は本当に純粋に嬉しかった。
だが、人間は図々しいと言うか、私が図々しいのか、だんだん欲が出てきた。
もっとたくさんの人に読んでもらいたい、もっとたくさんコメントをもらいたい。そういう気持ちがムクムクと湧き上がってくると、書くのが苦痛になってきた。なぜなら、ウケを狙った媚びた文章を書いてしまいそうになったからだ。調子が悪くもなった。だが、続けたい。どうしたらいいんだ?そうだ、目標を持とう!そしてランキングに登録を決めた。これで自分のスタイルを保つことができる。そう思った。
そして、ランキングが少しでも上がると、さらに図々しさは増してきた。
だんだん夢は膨らむ。私は1円でもいいから文章で収入を得たい、そう思うようになった。だが、まったくの素人の私がそう簡単に文章で収入が得られるはずもない。そう思いながらも(ほぼ)毎日書き続けた。
そんなある日、ツカサネット新聞の編集部の方から、“あなたのブログを読みました、是非記者になってもらいたい、検討ください”というようなコメントを頂戴した。ツカサネット新聞がどんなものか私にはその時まったくわからなかったが、天にも昇る気持ちだった。“私の文章、認められたんだ!!”単純に喜んだ。
さっそくツカサネット新聞のホームページを見た。(Linksに貼ってあります☆)
詳細はHPをご覧いただくとわかるが、実は、ここは無料で誰でも記者になることができる。“え?そうなの・・なんだ、誰でもいいんじゃん・・”私はかなりがっかりした。だが、記事を投稿し、採用され、掲載されるとお金になるのだ!
私は早速記者登録をし、記事を投稿してみた。すると、なんと翌日にその記事が掲載されたではないか。初めて文章で収入を得た瞬間だった。やっぱり嬉しかった。
現在は約300人が記者登録をしている。
世の中には、いろいろな引き出しを持っていて、文才がある人がたくさんいるものだ。ブログで好き勝手な内容を書くのとはやはり勝手が違う。
そうそう私が書いた記事が採用されるわけではない。
だが、小さな小さな一歩ではあるが、前に踏み出せたような気がした。
さて、コツコツと記事を書いて、冬支度が整えられるよう頑張ろうっと。
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