2005年07月25日

女はスゴイ

私の通った小学校と中学校には、普通学級の他に特殊学級というものがあった。おそらく特殊学級の子供達は、自閉症だったのではないかと思う。図工の時間など、時々私達のクラスに混じって一緒に勉強した。私はなぜかわからないが、彼らに好かれた。だが、授業中にいきなりえんぴつで背中を刺されたりもしたし、彼らは時々、どうしようもないくらい大きな声で騒いだりもした。もちろんえんぴつで背中を刺されれば痛かったが、私にはそれらのことがあまり特別なことのようには思えなかった。

彼らのお母さんは、本当に懸命に子供を想っていた。
何もしていない子供の私に、何度もお礼を言い、達筆な年賀状を毎年送ってくれ、時には家に招いて手料理をたくさんご馳走してくれたりした。私は本当に何も特別なことをしたわけではないのに。

平日の昼間ぷらぷらしていると、可愛い元気な子供を連れた、身奇麗にしているお母さんをよく見かける。まるで当たり前のようにそこに存在しているが、本当は当たり前なんかじゃなくて、二人が元気で公園にいることは奇跡なのだと私は思う。

学生時代の友人は、出産を機に膠原病になってしまった。もう二度と子供は産めないと言う。彼女は病気と闘いながら、一生懸命子育てをしている。またある友人は、やっと子供を授かり、嬉々として挨拶をして会社を辞めていったのに、出産して一週間後に、我が子を守るような姿勢で突然亡くなってしまった。仕事に厳しかった彼女が、最後の挨拶の時は「もう重くって。早く出てきて欲しいわ」と幸せそうな笑顔で話していたのに、本当に突然、なんの前触れもなく彼女は逝ってしまったのだ。

女にとって妊娠出産は、どんなに医療が発達しても命がけのことなのだ。

また、子供を欲しいと思っても恵まれず、辛い不妊治療をしなければならない場合もある。さらには、子供が欲しくてどうしようもなくても、子供を持つことを諦めなくてはならないこともある。かく言う私は、出産タイムリミットぎりぎりのところまで来てしまった。だが、残念ながら今すぐ妊娠することはできない。なぜなら投薬治療を受けていて、医者に「今仮に妊娠したとしても、母体が持ちません。まずは自分が健康になることを考えなくては」と言われてしまったからだ。もしかしたら、私は子供を一生諦めなくてはならないかもしれない。

こういう女がいる中、すべてに恵まれていて、それでも「子供はいらない」という女性もいる。私は、それはそれで一つの立派な選択肢だと思う。彼女にとっては子供を持つことより、意義のあることがきっと他にあるのだ。それを第三者がとやかく言うものではない。

そもそも世の中は不公平なもので、平等なものなど一つもない。
だから、自分に与えられたものの中で、最良の選択肢を見つけながら、女として、人として生きていくしかないのだ。

私は、自分の子供ができてもできなくても、いつか、留学生を受け入れるホストファミリーになりたいと思っている。一定の条件をクリアできる生活環境を維持できれば、タイムリミットはまだまだずっと先だ。自分の子供を育てる楽しさとはまた違った楽しさ辛さを、彼らが私に与えてくれるだろう。

選択肢はいつだってたくさんある。
そのことを決して忘れないで生きて行きたい。

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この記事へのコメント
こんにちは。日記の内容を拝見してビックリ。私も下の息子を出産の際膠原病となり、産んだ息子は軽度の自閉症と知的障害です。
膠原病はまだ病名がつかない状態なので治療を受けられず、多様な症状に悩まされています。
上の娘を産んだ時は健康に生まれて当たり前だと思っていました。社会に無知で無関心で傲慢でした。
今は福祉を受ける立場となり、社会の冷たさ暖かさ両方をたくさん味わいました。
懸命に子育てしている自信はないのですが(投げ出しがち・・)息子と接してくれている子供さん達にはとても感謝しています。
悩みは尽きませんしどうして?と落ち込んでしまいますが、悪いくじに当たった様なもの、とりあえず今日も療育の日々です。
知的と仰って下さって恐縮です・・(^^;)。主人とはいつもどちらが妥協するか大喧嘩です。闘いです。今日もゴングが・・。
Posted by かつみ at 2005年07月25日 13:29
かつみさんへ
本当に素敵なコメントをありがとうございました。
実際に何の体験もしていない私が書いたことなどちっぽけな話です。が、私のブログを読んでくれた方全員に、かつみさんのコメントを読んでいただけたら・・、そう思いました。
かつみさんのように余裕のある女性になりたい。これからもいろいろと教えてください!よろしくお願いします。追伸:なるべくご主人に妥協してもらえるよう応援してます☆
Posted by yukiko at 2005年07月25日 15:40
こんにちわ☆
俺にも小学校の同級生にうつ病の子がいます。
小学校の頃は1番仲が良かった子です。
彼は進学校に通っていましたが大学受験に2回失敗。
自分は頭が良いと思っているだけにいい大学に入れない自分に適応できないのだそうです。
その子のお母さんとも仲が良かったのでよくうちに悩みを話しに来ます。
なので時間がある時にその子の家に行き話すようにしています。
俺は「どこの大学に入ったって、入らなくたって友達なのは一生かわらないから」とその子に言い聞かせています。最近は今年滑り止めに受かった大学に徐々に通い始めてくれているそうです。
なんか話がそれましたが、その子のお母さんがすごい悩み、苦しみ、努力しているんだということが言いたかったんです。
母って偉大だ!!だって、自分を削っても子供に尽くせるんやから。
そう思うと同時に男って思っていた以上に小さいな〜とおもう今日この頃(笑)
Posted by 大学生です☆ at 2005年07月25日 16:45
余裕のある女性になれたらいいんですけど(^^;)全っ然ダメですよ〜。
周りに愚痴ばかりこぼしていますし同じ年頃の子を見れば妬んでしまいますし・・。
どんなに嘆いたりイライラして何もかも嫌になっても、結局はご飯を食べさせて育てなければならないので・・今から夕飯作ります(^0^)

こちらこそずっと長年家の中ばかりに篭って、yukikoさんのように世界が広い女性に憧れています。日記を拝見して色々勉強させていただいていますv
応援までありがとうございます☆

障害児のママさん達は強く愛情深いという印象がありますがやはりただの人間、皆さん悩んで心身症に罹ってしまわれる方も多いんです。かくいう私も。
大学生さんの言葉はとても心強くありがたいものだったと思います。
Posted by かつみ at 2005年07月25日 17:42
私には来年小学生になる甥がいます。
生まれる時、なかなか出てこなくて^^;一時、心拍が低下し緊急の帝王切開で誕生しました。しかし、生まれた本人は何事もなかったかのようにいたって元気でした。それに引き換え姉の真っ白な顔。多量の出血を物語る、見た事のない彼女の様子でした。
Posted by あつこ at 2005年07月25日 19:43
彼が姉のお腹にやって来た5、6年前は『出生前診断』に関する事柄が声高に叫ばれていた時でした。母は、こっそり姉に『出生前診断』を受けないのか聞いたそうです。姉は、「診断を受けて障害のある可能性が高かったとして、だから何なの?」と言ったそうです。その時すでに姉は母になっていたのですね。そんな彼女をとても誇りに思います。
ラッキーな事に甥は何の障害もなく、今日では元気すぎて「うるさいっ!!」くらいですけれど、いつか彼がその事がどれだけラッキーなのか、理解してくれると良いなと思います。私も改めて認識しなくてはなりません。そして、心のバリアフリーを目指します。何の力もないですから^^;
自分の心くらいね♪
Posted by あつこ at 2005年07月25日 19:43
こんにちは。yukikoさんや皆さんのコメントを読んで、何があったって私は今生きているんだ、がんばって生きていかなければという気持になりました。
私は一度妊娠したのですが、急用があったのか彼(夫も私もそう思っている)
はすぐに空へ帰っていってしまいました。そして、今の娘を妊娠・出産しました。以前から飲んでいる薬を続けながらの出産でした。本当に私が今生きていて娘と出会えたことは奇跡だと思っています。
Posted by happy_horse at 2005年07月25日 19:50
大学生君へ
うつ病は真面目でまっすぐな人ほどかかりやすい病気です。大学生君みたいに味方がいてくれることってすごく心が安らぐと思います。その上、そのお母さんの気持ちまでおもんぱかるなんて。。思いやりって年齢に関係ないんだなとつくづく思いました。そんな大学生君は、小さい男なんかじゃ決してありません!


再びかつみさんへ
私は世界が広いというより耳年増と言った方がふさわしいような・・。
かつみさんにまた教えられました。障害児のママさん達を“強く愛情深い”という言葉で片付けてはいけないということ。その裏には言葉にできないいろいろな感情があるのだと。でも、やっぱりそういう方たちは、強くて優しいと思わずにはいられません。心身症になるのもやはり優しくて懸命だからこそだと思うのです。旦那さんとのバトル、毎日応援します☆
Posted by yukiko at 2005年07月25日 23:43
あつこちゃんへ
お姉さん、本当に格好いい。母になると皆そうなのかな?でも、出生前診断があるということは、いろいろ事情もあると思いますが、それをする妊婦さんもいるということ・・。お姉さんは素敵な女性ですね。
あつこちゃんには、力いっぱいあると思います。心のバリアフリーっていい言葉ですね。お姉さんに負けてない!


happy_horseさんへ
皆さんのコメント本当に素敵ですね。。
happy_horseさんが、たおやかで優しいわけがわかった気がします。
急用があった彼が、きっと暇を持て余していた(?)今の可愛い可愛い女の子をhappy_horseさんのところに連れてきてくれたのでしょうね。これからもたくさんの奇跡を彼がよこしてくれるのでは、と思いました。
Posted by yukiko at 2005年07月25日 23:56
姫、ぽちっとしにきました。

毎度毎度考えさせてくれますね〜。
子供については語ると長くなりますので、いつか機会があれば語らせてください。
皆さんの素敵なコメントを見て、日本はまだまだ捨てたもんじゃないぞ〜っとうれしくなりました。
子供が安心できる国をオトナが作らなくてどうするよ?っていつも思ってました。
こんなに優しいお母さんたちがたくさんいたら「生まれてきて良かった」ってみんなが思えていいね(*^^*)
Posted by ナナっち♪ at 2005年07月26日 04:56
ナナっち♪へ
本当に皆さん素敵なコメントを残してくれました。
私のブログに来てくださる方はみんな素敵な人たちばかりですね☆
まずは私が「ブログをやってて良かった」です!
ナナっち、いつも日付が変わるたび“ぽちっ”しにきてくれてありがとう!!
Posted by yukiko at 2005年07月26日 08:35
女性は本当に強いですね。

ブログを読んで改めて思いました。

Posted by 植木屋の恋愛事情・株式上場2005 at 2005年07月26日 20:16
植木屋の恋愛事情・株式上場2005 さんへ
本当に強くて素敵な女性が世の中たくさんいます。
私も見習わなくちゃ!!
そして、少しでも多くの男性にそういう素敵な女性が頑張っていることを知っていただけたらと思います。
Posted by yukiko at 2005年07月26日 22:22