2005年07月23日

環境問題

会社の飲み会で、40代既婚子持ちの先輩に、結婚について語ってもらったことがある。先輩は、以前広報部に所属しており、そこに来ていた広告代理店勤務の彼と恋に落ち結婚した。仕事中の先輩はとてもはっきり物を言う厳しい人。ビビる子も多かったが、忙しい時にそっと皆にお菓子を配ったりする女性らしい人でもあった。そんな先輩が会社を休む時は、必ず旦那さんが会社に連絡をよこすので、私達未婚女子の間では、「優しい旦那さんを持つ幸せな結婚をした先輩」というイメージがあった。

彼女が一番力説していたことは、「彼氏ができたら、とにかく実家に泊まりなさい」ということ。育った環境というのは、一生ついてくるもので、彼の人格の基本中の基本。それを知るためには、彼の実家へ行って泊まるのが一番いいと言うのだ。周りにいた女の子はそれぞれ「え〜、緊張するし面倒くさい」とか「わざわざ泊まらなくても家にいけばわかるじゃないですかぁ」などと言っていたが、先輩は「たった一泊で一生に関わる問題が見つかるのよ、絶対泊まりに行って来なさい」と言い切っていた。

先輩は、結婚前に彼の実家に行ったのは、挨拶をした時だけだったそうだ。その為に、彼を理解するのにとても時間がかかったという。「結婚前にもっと彼のバックボーンをしっていれば・・。」とシミジミ言っていた。彼と彼のご両親と、先輩とでは子育てに関しての意見がまったく合わないという。だが、先輩が彼の実家に子供を連れて泊まりに行った時、全ての謎が解けたそうだ。

彼の実家では、殆どのコップがおまけについてくるようなコップで、すべてバラバラだったという。先輩の家にはバラバラの食器は一つもなかったそうだ。そういう環境で育った彼に、娘を一貫教育の女子高へ通わせたいという先輩の気持ちは通じるはずがないと理解したそうだ。“コップと教育問題か・・。”その時私は、なんとなく先輩の言うことがわかったような気がした。

それを機に、別の既婚の友人にもその手の話を聞いてみた。すると、出てくる、出てくる環境問題。その友人はとても厳格な両親に育てられた。彼女の家では、たとえ真夏であっても、お風呂から上がったら家族全員きちんと脱衣場で洋服を着てから出てくるという。だが、旦那さんの家では、家族全員お風呂から上がると、バスタオル姿で家の中をウロウロする。そして、家族全員が同じバスタオルを使い回すそうだ。彼女は、そのことすべてが、彼の家族の無神経さに繋がっているという。娘を彼の実家へ連れて行くといつも冷や冷やするそうだ。お義母さんがごく当たり前のようにテーブルに足を乗っけている。そして、それを彼女の娘がマネをする。“私はどう注意したらいいのか?”と・・。だがお義母さんは、彼女が何か頼むと細かいことは聞かず「いいわよ!」と気持ちよく言ってくれるそうだ。

まったく違った環境で育った二人が惹かれあい、恋に落ちて結婚する。二人きりの時はまだ問題はあまりない。だが、子供が出来、家族が増えてお互いの実家へ行き来するようになると、段々問題は大きくなっていく。

価値観の不一致で離婚するカップルは多いだろう。だが、価値観なんてそうそうぴったり合うものではない。自分が譲れない点を知り、その上で違いを認め良い意味で妥協する、これが結婚を継続するには必要なようだ。

私は、最近になってやっと自分が妥協できない点がわかった。それは“温かさ”と“穏やかさ”だ。この二つさえあれば、なんとかやっていける。あとは頑張って他の事には目をつぶるよう努力するしかない。

停滞中のランキング
もうちょっと頑張らなくちゃ。クリックいただけると嬉しいです。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/late_bloomer/28732640
この記事へのトラックバック
まだ3才の夏母親を交通事故で亡くした その後たった4ヶ月後に見合いで再婚をした父 まだママ恋しい時・・それでも母親ができたことが嬉しくて・・近所のおばちゃんたちに自慢げに 「私ね新しいママができたの。でもママって呼ぶんじゃなくて今度はお母さんって呼ぶの。.
結婚する前に・・【主婦業休暇中】at 2005年07月31日 03:24
この記事へのコメント
こんにちは。環境問題は結婚する上でとても重要だと思います。私も結婚前、彼のご両親と何回か会い、お義母さんとデートし、彼のご兄弟とも会って話をしました。確かに、彼の家族に会うと彼自身のことも、将来彼や彼の両親と家族としてうまくやっていけるかもほんの少し分かるような気がします。決定的に嫌なところや、合わないことがないことは私が結婚する上では大切なことでした。皆さんはどうやって結婚を決めているのでしょう?
Posted by happy_horse at 2005年07月23日 13:51
happy_horseさんへ
こんにちは。既婚者からの貴重なコメントありがとうございました。私も結婚する時、決定的に嫌なところや合わないことがないこと、とても大切なことだと思います。ほんと、皆さんどうやって結婚を決めているのでしょうか?
Posted by yukiko at 2005年07月23日 18:29
こんばんわ〜。
むずかしい問題ですよね。
俺も大阪から関東に引っ越してきた時は新しく友人ができても違和感を感じました。
関東の人はあまりテンションの高いツッコミをすると引くってこと(笑)
結婚とは遠い感じしますが、やっぱ人が育った環境ってのは大事ですよね・・・。
よく結婚するまえに同棲してみて、一緒に暮らしてみるのが大事だって聞いたこともあるし。
ん〜結婚か〜(^^)
前に何かの本でハイネっていう人が
『結婚――いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海。』っていう表現を使ってたのを覚えてます。
いい表現なのかな?(笑)
Posted by 大学生です☆ at 2005年07月23日 21:36
そうです、そうなんです。ご結婚される皆さんが何を基準に「こいつっ☆」って決めているのか。そして、それはどんな時に思うのか。
なぞだぁ〜。私だっていつかは・・・って思ってますけど、どうやって決めたら良いのか、わっかんないです。だからもし「結婚してください」なんていわれたら、そうまで思ってくれるならま、いっかなんて言って痛い目見そう・・私。はぁ〜私は何が譲れないんだろう???
Posted by あつこ at 2005年07月23日 22:10
こんばんは。バックボーンを知ってから結婚するのが最良なのでしょうが、後の祭りの私です。結婚前は主人しか見ていませんでした。ダメですね。
主人自身は高給取りでもないただのサラリーマンですが、実家は昔の地主の家で家族&親族一同いつまでも「特別な家」の思いを今でも持っている人達でビックリしました。
そして渡る世間ばりのドラマのような人間関係(^^;)
なるべく関わらないよう、口を出さないよう心がけてきました。
今時少ないとは思いますが、「結婚する」ではなく「嫁に来る」という言葉を使うご両親はやめておいたほうがいいと思います。なんとなく。
夫婦としては・・妥協したり自分の主張を通したり、だんだんと生活のペースを掴んでいければいいかなぁくらいです。
時々フッと主人と一緒に暮らしている事が不思議に感じる事があります。
他人なんだよね・・と。

Posted by かつみ at 2005年07月23日 22:24
大学生君へ
関西と関東ってやっぱり違うのか。東北と九州も違うだろうし、男と女はもっと違う・・。難しすぎる。。
『結婚――いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海。』
私はいい表現だと思います。結婚する時は、これくらいの覚悟が必要だろうなと思う。だからビビってできないのかも!?


あつこちゃんへ
わかるわぁ。偉そうなこと書いてるけど、そこのところはまだ私も未経験だから。結婚生活を円満に送っている友人の共通点は、「結婚して自分はどういう生活を送りたいか」これを念頭において相手選びをしたところっぽい。もちろん愛情もあるのだろうけど、選ぶ時点でそこのところを押さえているというか・・。あとはあまり考えすぎないことかなぁ・・?
Posted by yukiko at 2005年07月23日 23:35
かつみさんへ
深みのあるコメント本当にありがとうございました。
ご主人と一緒に暮らしている事が不思議に感じる、なんとなくだけどわかる気がします。家族であって血が繋がってない他人・・。
かつみさんはとっても知的な方。私は血気盛んなので、かつみさんのように冷静な気持ちでいつもいられるようになりたいのだけれど・・。
Posted by yukiko at 2005年07月23日 23:44
きょうランが結婚するつもりだった?
Posted by BlogPetの「ラン」 at 2005年07月24日 16:10
ヾ(  ̄▽)ゞ ほほほほほ
もう何も言えませんわ〜

バツのついてる身としては。
はい、まさにこの通りでございます。

かつみさんのコメントがなかなかいいですね。
「嫁にもらってやる」意識のあるご家庭ならば基本的にやめておいたほうがいいかも。
それと、どーーんなにいい夫でも、嫁姑問題のとき、まずかばってくれません。これは意地悪ではないのです。
男性にはこの問題は「理解不能」なのです。
ハッキリいって大脳の機能の問題で理解できないのです。
だから嫁姑問題が起きたら、ほとんど自力解決するしかありません。
Posted by ナナっち♪ at 2005年07月24日 19:43
ナナっち♪へ
うげげ。嫁姑問題は自力で解決って、そんなのできそうもない。。
そりゃ、男の人にとったら大事に育ててくれた大好きなお母さんなんだから、他人の女より心の底では大事に思うのもわからなくもないけど・・。
はぁ〜っ、結婚って本当に実生活の始まりなんですよね、子供として実家にいられる時間がどんなに至福の時なのか、しみじみと思いました。
Posted by yukiko at 2005年07月24日 19:56
うーんとね。
私の元ダンナは私に熱愛くびったけでした。
だけど、彼ママが私にイヤミたらたら言っていじめてても、全く気が付かないみたいで(爆)
「え?仲良くしゃべってるのかとばかり思ってたよ」なんて平然と言ってるのです。
また、明らかに嫁いじめをしていても「お袋のほうが経験豊富なんだから、ちゃんと話をきいておけ」って言うダンナ様は多いらしいです。
中には、義母に一緒に反論してくれるダンナ様もいますが、そうすると今度は姑が面白くないんですね〜。で、結局またいじめられる、という悪循環。

上手くいってるところがあるとしたら、よほどお互いに人間ができてるか、相当に我慢してるのか・・・。尊敬します。

Posted by ナナっち♪ at 2005年07月24日 22:05
ナナっち♪へ
またまたうげげ。
まぁ、確かにお義母さんの方が経験は豊富なはず。でも、価値観が同じとは限らないからその経験がそのまま役に立つとも限らないわけで。
ある程度距離をもてればいいのでしょうが・・。
Posted by yukiko at 2005年07月24日 22:33
yukikoさんこんにちは☆
“この人しかいない”と思って結婚した後に“あれ?”って思うことは誰でもあるんでしょうね。結婚する前に“三角形でも多面体でもどこか一辺が相手に接していればいいのよ”と教えてくれた20歳年の離れた素敵な女性がいました。完璧に離れていなければいいのかもしれないですね。これは友情にも言えるかも。ともあれ、結婚前に相手の実家に行くのは大賛成です!旦那様になる人の両親って、やっぱり興味ありませんか?
Posted by shigechiyo at 2005年07月25日 11:09
shigechiyoさんへ
20歳年の離れた女性の言葉、深いですね。。
何辺も接していてほしいと思ってしまう欲深さをなんとかしなければ・・。
旦那様になる人のご両親は、興味津々です。と、同時に相手もそう思っているんですよね。。
Posted by yukiko at 2005年07月25日 12:30
通り過ぎてしまった記事にそっと本音を呟きたいと思いました。
耳を塞いで聞いて、そして目を閉じて読んで下さい。良いですかyukikoさん!
yukikoさんの先輩のお話しされたことは大切なことです。
私の父は私の結婚に反対でした。父は技術屋でしたが普通のサラリーマン、そして家人(妻)の実家は職人でした。二人とも無くなりましたが・・・。
今、私の父の意見が正解だったことを痛感しています。
父が反対した通り、サラリーマンと職人の家の生活環境はあまりにも違います。
Posted by 棟梁 at 2005年07月29日 18:58
現在義母はひとりになりましたが元気です。しかし食事の作法というかマナーというか、それは凄いです。
現場でというより飯場で生きてきたのでしょうか、両肘ついてお茶碗、お皿に口を付けてズルズルと、気がついた時その義母の娘である家人(妻)も同じようなことをしています。
娘達の様子を見ていると、外での経験や友人の影響そして私の視線から同じ事は決してしませんが、言うに言えない気持ちは私と同じなのです。
今更義母にどうのこうのといえるわけもなく、ただ我慢をするだけです。
途中から同居を始めたためにこのようなことは知らなかったのですが、
最初の頃は黙ってお箸を置いてその場を離れたこともありました。
Posted by 棟梁 at 2005年07月29日 18:58
yukikoさん、この人はと思った時にはやはり先輩の仰ったように、一度だでではなく何度もお泊まりをしてみましょう。
生活環境は直ぐには変えられません。相手を思い辛抱も必要です。しかし若い内にはお互い理解し合って修正することも出来るのです。
もう、オジサンは修正できません。ただひたすら我慢をして、何時の日かオジサンはひとり独立の旅立ちをするのです。
その機会を宝くじを買い求め待っているのです。

yukikoさん!決して後悔しない結婚を、そして後悔させない結婚をして下さいね。
(長くなってごめんなさい!)
内緒だよ・・・。
Posted by 棟梁 at 2005年07月29日 19:00
棟梁パパへ
内緒のお話、胸が熱くなりました。
育った環境が違えば、それだけ価値観も違う。どちらも決して悪くないという気持ちでいるだけに難しいのでしょうね。。
私の両親を見ていると、年老いてからの軌道修正は難しいのだと、つくづく考えさせられます。お互い言いたいことはわかるのですが、相手が悪い。どんなに喧嘩をしていても平行線のままなんです。
私は、結婚前にたくさん喧嘩をし、ぶつかり合いながらも妥協点を見出せる相手と結婚したいと今回改めて思いました。パパ、ありがとう。
ひとりで旅立ちをするのは寂しくないですか?いえ、きっとパパには楽しい未来が見えるのでしょうね。宝くじが当たりますように☆
Posted by yukiko at 2005年07月29日 23:03