正直な男性と言うのも良し悪しである。
A君は、恋愛感情がなくなってしまった口うるさいB子ちゃんと、別れるかどうしようか悩んでいた。なぜなら、B子ちゃんに恋愛感情はないものの、趣味が合い、遊ぶにはちょうどいい相手だったからである。なんとなくB子ちゃんをそばには置いておきたいものの、先はない。その上A君には前から気になるC子さんがいた。彼は、一人になるのが嫌だった。だから、B子ちゃんとの別れを迷っている間に、C子さんとうまくやっていけるかどうか先にコンタクトを取り、C子さんがOKしたところでB子ちゃんに別れを切り出したのである。
こんなことは、恋愛においてはいくらでもあることであり、誰が悪いと責めることではないだろう。だが問題は、その事実をA君がB子ちゃんに話してしまったことである。
B子ちゃんは何も知らず、別れを受け入れ、A君との思い出を胸に封印し、苦しみから抜け出そうと必死になって頑張っていたのだ。ところが、A君はそんなB子ちゃんに、別れて一週間しか経っていないというのに、既に新しい彼女ができたこと、そして、その彼女と近々一緒に住むことなどを、B子ちゃんに何の気なしに喋ってしまったのだ。
別れの辛さというのは、時間が解決するものだ。
B子ちゃんにとって、最初の一週間は辛くて重い日々だったであろう。やっと一週間経ったのだ。そこへA君は、現在の状況を洗いざらいB子ちゃんへ話した。何も知らなければ、次の一週間はちょっとは楽な状態になったはずだ。だが、B子ちゃんは、一週間前よりもっと辛く苦しい時間を過ごさなければならなくなってしまったのだ。
その上、A君はびっくりするような提案をB子ちゃんにしたのである。
「これから先も友達として、一生関わっていきたい。B子のそばにいて、一緒にいろいろなことをやっていきたい」と。
別れた後に友達になるケースはあるだろう。
だが、別れて一週間しか経っておらず、B子ちゃんはA君の前で涙を流して別れを受け入れたのである。だが、A君はそんなことなど関係なく、B子ちゃんを都合よく友達としてとっておきたいと告げたのだ。自分には既に彼女がいて、今は楽しいといわんばかりの調子で。。
B子ちゃんの傷つき方は尋常ではなかった。
なぜなら、B子ちゃんが「そんなことしたら、C子さんだって嫌がるでしょう?」と聞いたところA君が「C子もB子と友達になりたいと言っている」と言ったからだ。もう二人の間で勝手にB子ちゃんと仲良くなる算段までしていたのである。
B子ちゃんは、A君だけでなくC子さんも無神経な人だと思ったという。だから、お似合いの二人だと思ったそうだ。だから「二人でこれから仲良くやって行けばいいでしょう?私はもう関係のない人間。私は二人と関わるつもり全然ないから」と言ったという。だがA君は、それを受け入れず「B子とこれからも一緒に遊んだりしたい」と言い続けたそうだ。
しかし無神経な二人だと思った。
もし、私がC子さんの立場だったら、付き合い始めた彼が、別れた彼女と友達になって欲しいなどと言ったら絶対に断るだろう。自分の好きな人が、別れた彼女とこの先ずっと仲良くしていくなんて考えられないからだ。それを一緒に友達づきあいしようというC子さんの気持ちもよくわからない・・。
B子ちゃんは、別れた事実そのものより、その後の一連の出来事に、よりショックを受けて苦しんでいる。
A君は、確かに正直で、ありのままの状態を話し、その上でB子ちゃんと「お友達」になりたいと言ったのだろうが、大人である限り、相手を気遣い、言ってはいけないことかどうか判断するべきではないだろうか。
だがA君は、それができない子供だったのである。
子供は正直で、時として残酷な言葉を発する。
A君は残酷な子供だったのだ。
そのA君に、バツ一で子供がいるC子さんとうまくやっていけるのだろうか?
私は、罪のない子供だけは傷つけて欲しくないと思った。
B子ちゃん、頑張れ!!
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