2005年08月31日

もうそこまで来てるのに

ここのところうちの犬、また一段と年を取った。今までもノロノロ歩きだったが、もう何処から見ても老犬そのものの歩き方で、顔は下を向き、私が止まると彼女もそこで止まってしまう。だから、私がやや引張り気味に歩くような形になる。人間だったら、“今これだけ疲れてるから、もう先に進むのはやめて帰ろう”と思うところだが、彼女はそんなことちっとも考えず、最近ますます長い距離を歩こうとするようになった。帰り道はそりゃ、遅い。そんなに疲れるならもう強制的に近場で散歩を切り上げよう、そう思っていた。

そんな中、今日初めて散歩の途中で座り込んでしまったのだ。
今までも途中でじーっと止まっていることはあったものの、道の真ん中で座り込んでしまったのは、初めてだ。すぐ立ち上がって歩き出すだろうと思ったが、意外と長いこと座っている。そこへ自転車に乗ったおじさんが通りかかり、「なんだぁ、お前、犬だろ、しっかりしろよ」とニコニコしながら話しかけてきた。私は「ヨボヨボなんですけど、座り込んだのは今日が初めてなんです」と答えると、おじさんの犬は生まれつき心臓が悪く、長い距離が歩けず、いつも途中で同じように座り込んでいたと教えてくれた。その犬を思い出したのだろう。とても優しい目でうちの犬を見ていた。「もう13歳で」というと、「そうかぁ、あ〜、老人の顔してるわ」と言って笑った。その時やっとばあさん犬は立ち上がって歩き出そうとしたので、おじさんは私に「頑張ってな」と言って去ってしまった。

うちの犬は、今のところ病気はない。ただ、年をとっているだけだ。だが、いずれ自力で歩けなくなり、介護が必要になるときが来るだろう。彼女は14キロある。獣医のところへ車で連れて行くとき、私は助手席で彼女を抱っこするのだが、座って抱っこするだけでもかなり疲れる。

だが、犬の介護は人の介護とは比べられないくらい軽いものだ。
こちらも近い将来やってくるだろう。母が入院した時、下の世話は介護士がみなしてくれたのだが、介護士には言えないわがままを母は私に言うので、「きったないもん見せないでよ」と言いながら何度もアソコを見る羽目になった。だが、実際抵抗は全くなかった。母の世話はできるのではないか、その時そう思った。

私のお隣さんは、母と娘の二人暮しをしている。
お母さんは、認知症でほぼ寝たきりの生活をしているので、娘さんは仕事をやめ、毎日一人でお母さんと向き合っている。彼女は「母のことをあまり人に触らせたくないの」と言ってなるべく業者には頼まない。そして子供のようなお母さんの言葉に、いつも「そうね〜、とっても綺麗よ」と答える声が聞こえてくる。毎日毎日繰り返される会話だ。だが、彼女はとても明るく、いつも元気な声で私にも挨拶をしてくれるのだ。

私にそこまでできるだろうか?
そして、父の介護が私にできるだろうか?
世の中には、自分の親ではなく、義母や義父の介護をしている女性もたくさんいるというのに、私にそれができるだろうか?

私は今、まだまだ自分の体のことで精一杯だ。
すべては自分が健康でなければ始まらない。

誰もが寿命まで健康に過ごし、眠るように逝ってしまう。
そんな最期だったらどんなに平和な世の中になるだろう。

などど言っている私、まだまだだな。

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Posted by late_bloomer at 17:39Comments(13)

2005年08月30日

生まれ変わったら

お酒が飲める人になりたい。

乾杯の時に、ビールにちょっと口をつけるだけで限界の私。
『酒が飲めないと人生の半分くらい損をしている』という言葉を耳にするが、まぁ、損してると思わないまでも、やっぱり飲めたらいいなとは何度も思った。
両親も姉も結構イケる口だ。だが、私と弟は殆どお酒を受け付けない。酒が強い、弱いは遺伝だと言うが、そうだとしたら私も弟も飲めるはずなのだが。

学生の頃、たくさん飲み会があり、まだ自分の適量というものがわからず、焼酎を2杯飲んだことがある。これが今迄で最高の記録だ。飲み終えた直後からムカムカと胸やけに悩まされ、何も口にすることができず、結局3日間も寝込んでしまった。

それ以降は、お酒をちょっと口にするだけで、その場ですぐ頭が痛くなったり、気分が悪くなったりするようになったので、大抵の飲み会では、乾杯を終えたらすぐウーロン茶に切り替えることにしている。その方が、私にとってはお酒を無理して飲むよりその場を楽しめるからだ。

会社の歓送迎会や忘年会などの大勢で行う飲み会は、好きで結構参加していた。私が車通勤をしているのを周りは知っていたので、無理に飲まされることもなかったし、普段見ることのない酔っ払った同僚の姿や、仕事に接点がなく話したことがなかった人とも話ができて、お酒がなくとも充分楽しめた。そして酔っ払いが続出し始めた頃、すーっと消えていく。酔っ払いは、酔っ払っているのであまり疲れないと思うのだが、シラフでその場に長時間いると結構疲れる。なので、なるべく目立たないようにそそくさと帰るようにしていた。

今までお酒が飲めない彼氏と付き合ったことがない。
酒好きは、どうしてもデートでの食事がお酒が飲める居酒屋系が多くなる。私も飲めたらどんなに楽しいだろうとよく思った。飲めない人間にとって、安い居酒屋は結構辛い。食べ物の味が濃く、店中がざわざわしていて会話どころじゃないからだ。だが、酔っ払いにとってはそういう雰囲気もまたいいのだろう。
そして結局帰りはいつも私が運転して、彼を無事送り届ける。気持ち良さそうに寝ている酔っ払い。ほんとに羨ましい。。

それから、お酒が飲めないとどうやら隙がない女に見られるらしいのだ。
「いつもピシッとしてないで、たまには酔っ払った姿でも見せたら」と会社のおじさんに何度か言われたことがある。目がうるうるしたり、甘えたり、面倒見てもらったり。そういう酔っ払いに私だってなりたいさっ。

願わくば、ただお酒が飲める女になるのではなく、お酒に飲まれることなく、ただ頬だけがポっと赤くなり、楽しい会話ができ、良く笑い、最後に、「ちょっと酔っちゃったみたい・・」と、実際はそうでもないのに口にして、男性に「大丈夫?送っていくよ」と言わせ、無事に自宅まで送り届けてもらう。そして自宅に着いたら潤んだ瞳で「ごめんなさい。迷惑かけちゃって。ありがとう」と言ってほんのちょっぴりよろけながら一人で家に入って行く。それをぼーっとつっ立って見ているイケメン金持ち。彼はもうイチコロだ。そんなことができる飲める女に私はなりたいのだ。な〜んて飲めない私は妄想で鼻の穴を膨らますのがせいぜいだ。

また、男女関係だけでなく、ゴルフへ行ってもいつも思う。大抵終わったあと、皆ビールを飲みたがる。そこに私がいると大変重宝がられる。運転手がいて思い切り飲めるからだ。いいだろう、皆がおいしくビールを飲めるんだったら、得意な運転だ、疲れてたって立派な運転手になろうじゃないか。

でも、本当は、一度でいいからおいしくお酒をいただき、ほろ酔い気分を味わって、素敵な彼の運転する車で、安心してぐっすり眠り、家に送り届けてもらいたいのだ。

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*最近ちょっとだけ、冷え冷えの生ビールを一口飲むと、「ん〜、うまい!」と思えるようになりました☆





  
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2005年08月29日

無限大の中の一つ

私が派遣社員として入社して間もない頃、私の席のすぐ近くに50代の女性社員がいた。彼女は小柄で、耳が全部見えるくらいのショートカット、おばさんファッションに身を包んだ女性だった。

彼女は、毎朝早めに出社し、自分の席でコーヒー片手にゆっくりと新聞を読む。そして就業時間になると、別人のようにお仕事モードに入っていく。
彼女の声は、張りがあってよく通る美しい声だった。直通電話はよくなっていて、常に対応に追われていたが、いつも彼女はコロコロと笑い、テキパキと電話をさばいていた。右も左もわからない私にとって、彼女はとても遠い存在に思えた。

席が近いとは言え、仕事内容がまったく別だったので、私の事など目に入っていないだろうと思っていたが、彼女はとても気さくな人で、仕事の手が空くと、ちょっとずつ会話をするようになっていった。会話のテンポも心地よく、ダラダラと話さない。一つ笑いがあって、また仕事に戻る。その距離感は絶妙だった。

だんだん仕事が本格的になってくると、私の直通電話もガンガンなるようになっていった。私は二つのことが同時にできない。集中してPCに向かっていると、電話がなる度心の中で“出る出る、でも、もうちょっと待って”と思いながら、外線の場合は、お客様からなので遅くとも3コールでとるようにしていたが、内線だとやや長めにならしておくことも多々あった。そんな私に人の電話まで取る余裕など全くなかった。本来なら仕事量がまだまだ少なかった私が電話を取るべきだっただろう。だが、他の席の電話がなり、ちょっと間があくと、その大先輩がいつもいろいろな人の電話を一番に取っていた。

私は申し訳なくて、「すみません、いつも電話、出遅れちゃって。」と言ったことがある。すると彼女は「そのうち取れるようになるわよ、今は期待してないから」と言ってケタケタ笑った。内容はストレートだったが、ちっとも嫌味な感じはしなかった。

そのうち、休日の過ごし方など、一歩進んだ話をするようになった。彼女は独身でマンションに一人で住んでいると言う。私が「また週末ずーっと寝てましたよ」と言うと「いい若いもんがもったいない。あっという間に年取るんだから」と言っては笑った。私が「Mさんはいつも何してるんですか?」と聞くと「殆ど本読んでるわね。まとまったお休みには、山へ行ったりもするけど」と言った。私もそこそこ本を読んでいたので、本については随分話に花が咲いた。

だが、彼女の読書量は半端じゃなかった。
気が付くとマンション中が本でいっぱいになってしまうという。図書館で借りると返しに行くのが面倒なので、全部買ってしまうそうだ。そこで私が「いっぱいになっちゃったら、売りに行くんですか?」と聞くと、さらっと「そんな面倒くさいことしないわよ。まとめて図書館に持っていくの。」と彼女。そう、すべて寄付していたのである。とても彼女らしい、私はそう思った。

彼女と話していると年齢の差は殆ど感じなかったが、人間としての大きさの違いをいつも感じていた。彼女が愚痴を言ってる姿をみたことがないし、どんな年齢層の人間とも会話を上手にこなし、軽口を叩いたりする。仲間がたくさんいていつも楽しそうにしていた。

そんな彼女が異動になり、私達は顔を合わせることもなくなってしまった。それからしばらくして、私は彼女が定年退職することを知った。その時、私の部署では、色紙にメッセージを書いて正社員にだけ回していたのだ。お世話になったMさん、私も一言書きたかったな、そう思っていたら上司が、「仲良かったよね、よかったら一言書いてもらえる?」と言って派遣の私にわざわざ色紙を持ってきてくれたのだ。私はすごく嬉しかった。私だけでなく、周りからも私とMさんは仲良しに見えたのだ。すごく光栄に思えた。

彼女は、今、自分の力で得た退職金で、悠々自適な生活を送っているという。彼女は一人だ。旦那も子供もいない。私など想像も及ばないところで苦しんだ時期もあったかもしれない。だが、私が知っている彼女は、今もアクティブに楽しく動き回っている。

比較するべきではないかもしれない。が、お洒落をして旦那の悪口や愚痴ばかり言っている人間より、私には、彼女の方が何倍も美しく幸せな人生を送っているように思えた。

彼女に出会って、私も私の幸せの形を見つけて、美しく幸せな人生を送りたいと思うようになった。

幸せの形は一つじゃないのだから。

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2005年08月28日

恋愛は自分でする

誰でも恋愛につまずいたり失恋した時は、誰かにアドバイスを求めたり、恋愛について書かれた本を手にとることがあるだろう。かくいう私も初めて大失恋した時、「The Rules」という本にはまったことがある。

「The Rules」は、JFKジュニアを射止めたシンデレラ、当時カルバンクラインで働いていたキャロリンが、マスコミの「彼をどうやって射止めたのか?」という取材に対し、冗談交じりで「The Rulesを実践しただけよ」と発言したことがきっかけで、アメリカで爆発的なヒットとなり、その後、世界各国の言葉で翻訳され、今もなお売れ続けている恋愛指南書である。

この本、読みやすくてとてもおもしろい。
大失恋して“どうしてうまくいかなかったんだろう”と思い悩んでいた私にはぴったりの本だった。なぜなら失恋した恋で私がしていたことが、その本の中では全て“やってはいけないこと”と書いてあったからである。目からウロコだった。次の恋愛では絶対失敗しないよう私は何度も何度も本を読み返し、次の恋愛に備えていた。

やがて、本がボロボロになってきた頃、新しい恋が始まった。
私は「The Rules」に書かれていたことを忠実に守り、実践した。最初はなかなかいい感じだったものの、程なくして、大失恋の時とは間逆の理由で破局が訪れてしまったのだ。

しかし、そんなことは当たり前の話である。
なぜなら、似たタイプの人間はいても、同じ人間など世の中には一人もいない。誰に対しても「The Rules」がぴたりとあてはまるはずがないのだ。ところが弱っていた私はこの「The Rules」こそが本物だと思い込み、全て鵜呑みにしてしまったのである。

恋愛指南書の中には、著者の好みでこうした方がいいとか、こういう人が好かれるとか書かれている場合が少なくない。例えば、ある男性が書いた恋愛本の中に「飲み会の時、こまごまとお酒や料理に気を配る女性より、一生懸命話を聞いて、それに対してきちんと意見を言える女性の方がよほど魅力的だ」という一説があったが、私の周りの男性には、こまごまと気配りができる女性の方が圧倒的に人気がある。だから、本やアドバイスをそのまま信じてしまうのは、大変リスクが高いと言えよう。
第一、自分の事も大切な人の事も、本やアドバイザーは知らないのだ。目の前にいる大切な人がどういう人なのか、自分できちんと考えて行動することがなによりではないだろうか。

だが、私は恋愛指南書を読んだり、アドバイスをもらったりすることに反対なわけではない。なぜなら、人の意見を聞くことで今まで知らなかった事に気付くこともたくさんあるし、中には、恋愛にとどまらずこれから先の人生についてプラスになることがたくさん書かれている本もあるからだ。「彼だけに依存せず精神的に自立しよう」とか「自分だけの世界を持とう」など。これらは恋愛がうまくいった後の、人生全般においても言えることだろう。恋愛指南書やアドバイスは、いいとこ取りが肝心なのである。そしてほんのちょっと背中を押してもらえればいい。

JFKジュニアが選んだキャロリン、実は、彼女は彼の母親のジャクリーンにとてもよく似ていたそうだ。ジャクリーンもそんなキャロリンに太鼓判を押したそうである。。

その話を聞いて、つくづく恋愛は理屈じゃない、と思い知った。
うまく行く時は、何をやらかしてもうまく行くし、ダメな時はどんなに頑張ったってダメなものだ。

そう気付いた時、余計な肩の力が抜け、自分らしい恋愛ができるのではないだろうか。

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2005年08月27日

イモウトのもみちゃん

e3ac15c6.jpgこの足は、私の右足。そして綺麗にしてくれたのはもみちゃん。彼女は、何度も「材料が少なくて、可愛くしてあげられないから、買い物に行ってからやってあげる」と言ってくれたが、私も母も腰が重く、「今あるもので充分だから、やって、やって。」とお願いしてやってもらったネイルアートだ。もう一枚母の写真を載せられないのがとても残念だ。私とはまったく違うデザインで、母にとても似合っている。もみちゃんは、とても器用で、人にしてあげるのが大好きだと言う。ネイルだけでなく、足ツボマッサージや、全身のアロマオイルを使ったマッサージもプロ並みだ。独学で得たので、いずれはきちんと学校へ行って、資格を取り、サロンを開きたいという夢を持っている、キラキラした女の子だ。

弟が結婚して、私に義妹ができた。私は弟がいるので一応はお姉さんだが、さらに姉もいるので、生まれてこのかた誰も私のことを“お姉さん”と呼んだ事もなければ、お姉さん扱いされたこともない。だが、義妹は、私のことをすぐ“お姉ちゃん”と呼び、「お姉さんが欲しかったから嬉しい」と言って、仲良くしようと一生懸命だった。

だが私は、大人しいタイプの人間にはこちらから声をかけ、仲良くしようと試みるが、相手が積極的だと引いてしまうところがある。なぜなら、大人しい人間だと、こちらが距離感を調整することができるが、積極的な人間だと相手のペースに合わせる事が多くなる。私は、振り回されやすい。だから、最初、この義妹とどう接していいかわからず、なんとか自分のペースを保とうと微妙な距離を持ち続けていたように思う。12歳年下の一生懸命な義妹に、私は頑なな態度を取っていたのだ。

最初はよく、夫婦二人で我が家に食事に来ていた。それなりに会話はあったが、今から考えるとまだまだぎこちなかったと思う。そして、そうやって何度か接触を持つうち、衝突が起こった。両方の両親と、帰国していた姉夫婦まで巻き込んでの大家族会議が開かれた。その時、それぞれが言いたい事を言ったのだが、結局、後味の悪さを残したまま解散となってしまった。

その後も何度か衝突が起きた。義妹は、自分の意思をはっきり口にする。そして私もそういう時は、心の内をはっきり言う。だから、大喧嘩をしたこともある。もう弟夫婦とはうまくやっていけないかもしれない。そう思った事もあった。だが、その反面、やはり家族だ、いつかは仲良くなりたい、そう思う気持ちが強く心にあった。

人間関係を築くには、それぞれが仲良くなりたいという意志と、気持ちをきちんと伝える努力、そしてある程度の時間が必要だ。

私はお姉ちゃんと呼ばれているが、義妹は長女でしっかり者、その上主婦として弟を支える妻だ。彼女の努力は大きかったと思う。3年という時間を経て、私達は家族としてとても心地よい関係を築きはじめた。パンツ一丁でマッサージをしてもらう仲になったのだ。

今、私にとって彼女は、義妹ではなく、イモウトのもみちゃんだ。
気の強い者同士、また衝突する日がくるかもしれない。だが、私達は、乗り越えられるだろう。

でも、もみちゃん、お手柔らかによろしくね。

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2005年08月26日

キターーー!!

9f6e2c70.jpgエアコン、来ちゃった☆

神様へのお願いが通じたのか、工事予定日の前夜、ヤマダ電機取り付け部(?)のハキハキしたお姉さんから「明朝8時に工事に伺います」と連絡が来たのだ。
うちが朝一番だ!!でも、台風が気になる。そこで「明日の朝まだ台風で豪雨だったらどうなるんですか?」と聞いてみた。するとお姉さんはそんなことどうってことないという口調で「全然問題ないです。では、よろしくお願いします。」と言って、さっさと電話を切ってしまったのだ。あーっ、よかった♪

エアコンを購入してから取り付けされるまでの2日間、うそみたいに涼しかった。
そして取り付け工事が終わった今、台風一過でとっても蒸し暑いっ!!なんてグットタイミング☆なんだか本当に神様がいるみたいだ。

朝、8時ぴったりにおじさんが一人で工事にやってきた。
とりあえず簡単な見積もりをということで、紙に書いてもらった金額は¥14,725円だった。想定の範囲内だったので、即「よろしくお願いします!」と言って工事開始!
工事終了時間まで約1時間半だと言われた。ところが、実際に工事が終わったのは、3時間半後・・・。

おじさんは、ところどころ歯が抜けていて、髪も薄く、痩せていた。
それなのに、古い室外機は40キロもあるという。私は手伝うと何度も言ったのだが、おじさんは「重いし汚れますから」と言って、黙々と作業を続け、結局私が手伝うことはなかった。だから私は、せめてお茶を出そうか、缶コーヒーにしようか、オロナミンCにしようか、いつ出すのがいいか悩んでいた。そこで母に相談すると「そんなの出さなくてもいいのよ」とクールな返事。。そういうもんなのかな??

だが結局、私は終わった後に飲んでもらおうと、精算が済んだ後に飲み物を渡すことに決めていた。ところが、ところがだ、いざ、精算をしようとすると、おじさんったら「最初に出した見積もりに忘れていた項目があったので、金額が変わります。」と言うではないか。そして領収書を\17,850と書いた。私は心のなかで“そのくらいは仕方ないのかな”と思っていたが、さらにおじさんは、もう一枚書きはじめたのだ。「古いエアコンのリサイクル料と取り外し工事費を入れるのを忘れていたから。」と。そしてサラサラっと\3,675の領収書を書いた。二つ合わせて\21,525也。

はじめからこのくらいの金額を提示されたのと、後から後から金額が大きくなっていくのとでは、こちらの印象はかなり違う。

最初は、思ったより安い金額だった。これで新しいエアコンがつくんだ、そう思うとおじさんにはできるだけ協力しようという気持ちになった。ところが、最後の最後になって金額が増えると、なんだかおじさんに対して不信感でいっぱいになってしまったのだ。“これが普通なのかな?それとも・・・。”

実際、ヤマダ電機で買った時、取り付け作業について聞いたところ、全部オプションをつけると\25,000くらいになるが、大体\15,000くらいだろうと言われたのだ。だから最初のおじさんの提示額は妥当だと思った。だが、結局限りなくオプション全部の金額に近くなってしまったのだ。

だが、私は何も言わず\21,525支払って、おじさんに「お世話になりました」と頭を下げてお別れした。なぜなら、私にはエアコンの取り付け工事についての知識はまったくない。だからおじさんの説明を信じるしかないのである。

だが、おじさんとお別れするとき、飲み物のことはもう私の頭の中にはなかった。

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ここのところエアコンネタ、多くてすみません。これで最終話です。。  
Posted by late_bloomer at 13:30Comments(4)

2005年08月25日

わかりたくない男達

高校2年生の夏、友達4人で電車に乗って豊島園のプールに行った。思い切り夏を楽しんだ帰りの電車の中は、ギュウギュウだった。私達は、潰されながらも日に焼けた赤い顔をして、ドアの近くを陣取り、楽しかった一日の余韻に浸っていた。

ところが、なんだかモソモソするのだ。
私の短パンの中で何かが動く。“何だろう?あ、痴漢だ!”私にとって初めての痴漢体験。最初はそれが痴漢かどうかさえわからなかった。だが、確実におしりに生暖かい手の感触がする。ものすごく気持ち悪い。私は自分の手をその生暖かい手に向けて伸ばし、思い切りその手の甲をぎゅうっとつねってやった。ものすごく痛かったと思う。その男は次の駅で足早に降りていった。その時初めて声が出た。「・・あの人、痴漢・・。」友人はびっくりして「えぇっ!?」と言ったが、その男はすでに遠くの方に行ってしまっていて、電車のドアは閉まっていた。
家に帰って何度も体を洗った。だがあの気持ち悪い感触はなかなか消えなかった。

高校3年生の夏、予備校の夏期講習へ向かう為、平日の昼間の電車に乗った。電車の中は空いていた。席はなかったが、車両ごとに立ってる人が4〜5人。私は車両連結部分のそばに立って本を読んでいた。しばらくは気が付かなかったが、なんだか暑い。ふっと顔を上げると私の後ろに男が覆いかぶさるように立っているではないか。息が荒く、私の顔にその息がかかる。こんなに空いてる車内でベッタリくっついてるのは私とその男ぐらいだ。周りの人も私たちを見ている。今度は、私が怖くなって次の駅で降りた。その男は私と同じくらいの年の男だった。彼も予備校へ通っていたのだろうか・?皆に見られていたこと、何もできず自分が電車を降りたこと、悔しさと悲しさで涙が出そうになった。

その後、ものすごく混んでいる電車に乗って通学するようになったが、なぜか一度も痴漢に遭わなかった。今度こそきっちりかたをつけてやろうと思ってたのに・・。

そしてつい最近、私がスーパーできゅうりの品定めをしていた時、後ろから思い切り体をつけてきて「俺の買ってよ、ハァ、ハァ」と言って去っていった男がいた。この時はあまりにも意外な場所で、意外なセリフだった為、やはり何も言えないまま男を逃がしてしまった。スーパーで?きゅうりで?俺の??

私はこの男達の気持ちなどさっぱりわからない。
だが、どうも彼らにはこちらの気持ちがわかっているような気がするのだ。
無防備でいる時と、そうでない時。彼らにはそれがわかるのかもしれない。
だが、どんな状態でいるにせよ、女性に罪はない。たとえ「触られても仕方ないよ、あの格好じゃ」という服装をしていてもだ。

今度こそ、声を出して男を捕まえてやろう。次こそ出来そうだ。
だが、そう思えるようになった頃、男達はもう手を出さなくなるのだろうか・・。

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2005年08月24日

エアコン♪

やっぱり買っちゃった、エアコン。
ウンチクたれてましたが、この蒸し暑さに私は負けました。

早速御用達のお店、ヤマダ電機へ。
私の部屋のエアコンに比べたら、並んでいるエアコン達はすべて最新式。迷うことはあまりない。とにかく一番安いエアコンにしよう。

私の部屋は姉と共同部屋だったので12畳ある。とりあえず、このサイズに合うコーナーへ行く。10万円以上するだろうとビクビクしながら行ったのだが、なんと、6万円台で買えるじゃないか。それでもお店のおじさんに「今が底値ですか?9月になったらもっと安くなります?」と聞いてみた。おじさんはややうんざり気味に「もう在庫がある限りです。今が底値ですよ」と言われて、一気に買う気満々に。

そのお店の人気ナンバー1で、いろいろ機能がついていて標準取り付け工事費込みで68,800円のエアコンを買った。これって本当に安いのかな?

古いエアコンの引き取りだの、延長ホースがどうだの、これだけの金額では済まないらしいが、もうお金のことなんか気にしてられない!
お風呂から上がってもじわ〜っと汗をかく生活なんかもうやだっ!!

私にとってはとても大きな買い物だったが、迷いがなかったせいか、10分ほどで買い物を済ませた。

工事に来るのは3日後。
今日を含めてあと3回寝たら、また穏やかな毎日がやってくる。
楽しみだなぁ〜、工事屋さん、朝一番で来ないかなぁ〜

一度楽をしてしまうと、もう後戻りできないんだなって実感した今日この頃・・・。

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Posted by late_bloomer at 01:55Comments(8)

2005年08月23日

自分史

写真に写っている二十歳の私は、丸顔がさらに膨らんでいて、今にもはちきれそうなパンパンな顔をしている。肌が張っているというのはこういうことを言うのだろう。水をかぶっても全部はじきそうな勢いのある肌だ。だが、奥二重の目は重く、どこかしらもっさりしていてあか抜けていない。何も知らない少女のような顔だ。
この頃の私が考えていたことは、明日学校へ履いて行く靴のこと、デートの時のスカートのこと、とにかくファッションの事で頭がいっぱいだった。JJやCanCanを読み、そこに出た先輩を羨望のまなざしで見つめ、どうしたら綺麗になれるかいつも考えていた。若さいっぱいだけの二十歳の私。

二十七歳になった私は、適度に顔の肉も削げ、奥二重だった悩みの目もすっきりした二重になっていた。表情は生き生きとし、力強い目をしている。そこそこ社会を知り、自分のお金でいろいろなことができるようになり、行動範囲が一番広かった頃。新しい素敵な恋が始まったのもこの頃だ。この頃の私が一番美しかったと思う。ただ若いだけではなく、ほんのり女性らしさも加わり一皮向けた美しさがあった。

そして三十歳になる直前の私。
目に全く力がなく、負のオーラが出まくっている。この頃は、若さがなくなることへの恐怖心でいっぱいだった。二十代が一番美しくて、後はどんどん醜くなっていくだけ。毎日そんなことを考えていた。そんな私に近寄ってくる人などなく、この頃は本当に辛かった。血色も悪く全体的に艶がない。たった2〜3年しか経っていないのに、一気に老けてしまった感がある。

それから、三十四歳になった私は、仕事の楽しさ厳しさを存分に知り、大きな失恋も乗り越え、堂々とした顔をしている。この頃は、“たくさんの洋服を持っているより、いつもきちんとしている人に見られたい”という気持ちが強く、少ない服で、上下の組み合わせを考え、毎日アイロンをかけて通勤していた。この頃からだろうか、年下の女の子から“綺麗なお姉さん”と言われるようになったのは。十代の頃から目指していた“綺麗なお姉さん”。私は目標に近づけたのだ。顔には優しさも加わり、顔の作りを超えた美しさが備わっていた。

そして今の私。
丸顔が多少下ぶくれになって、垂れ目になってきた。おかげでコミカルな顔になってきたが、今までで一番穏やかな目をしている。険しさや気取りは影を潜めた。子供やお年寄りから声をかけられるようになった今の私は、人を受け入れる顔をしているのだろう。仕事でもまれ、病気になって、人の温かさを知った顔。そういう心の中が出ている今の顔、悪くない。

昔姉に「苦労は顔に出ちゃうから、女の子はできるだけ苦労はしない方がいい。」と言われたことがある。三十代はまだそんなに差が出ないだろう。だが、あと十年後、二十年後になれば苦労は顔に出てくる。それはこれからの自分が作っていくものだ。
どんな苦労が待ち受けてるがわからないが、眉間に縦ジワができるような顔には絶対なりたくない。

私は脂性だ。シワはあまり心配してないが、脂性はたるみとの闘いだ。毎日口角を上げて笑っていられるような生活をしていないとあっという間に母のような顔になってしまう。母はたるみきった顔をしているが、険しいシワは少しもない。

十年後、いや五年後、私は一体どんな顔をしているのだろう。
今からとっても楽しみである。

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2005年08月22日

政治が熱い

今、政治が熱い。
恥ずかしい話だが、私はこれまで殆ど政治に関心がなかった。
なんとなく演説を聴いててもわけわかんないし、皆言ってることが空々しく感じたからだ。

だが、今回の郵政民営化法案が否決→衆議院解散・総選挙になって、毎日ニュースに釘付けだ。感情論が多く、政治家それぞれの人格があらわになっているように思える。難しいことはまだよく理解できていないが、その人となりが伝わってくるのだ。綺麗事だけではない、本音が見える。多くの国民が政治を身近に感じていることと思う。

選挙の闘い方は人それぞれで、地元へすぐに帰って草むしりを一緒にする候補者もいれば、祭りに参加する人もいる。その傍らで、地元にはすぐ帰らず「政策をいかに伝えるかが大事」と言って悠然とかまえている候補者もいる。

どういう形で闘うかはその人のやり方でやればいいだろう。
だが、聞くに堪えない演説が多いことにはうんざりしてしまった。
ライバルの悪口ばかり言うのである。
有権者はそれを聞いて「なるほど、あいつはそんなに悪い奴なのか」と思うほどマヌケじゃない。そんなこと自分でちゃんと考えられる。

人の悪口ばかり言ってる候補者・応援演説者は、自分に自信がないのか、はたまたそういう人間なのか。

少なくともそういう人間にあのバッチを着けて、高給もらって欲しくないな。
悪口ばかり言ってたって、何も前に進まないと思うから。。

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Posted by late_bloomer at 11:48Comments(9)