夕方犬の散歩に行くのは、私の大事な日課である。外につないでいる犬を散歩に連れて行き、夜は家の中につなぐ。食事を与え、彼女は眠る。朝、母が散歩に連れて行くまでの約12時間彼女は家の中でじーっとしているわけだ。躾をしたわけでもないのに、一度も家の中でソソウをしたことがない。美人な上に賢い。飼い主に似るっていうのはまんざら嘘でもないようだ。。
私は犬なら何でも好きで、散歩中犬に出会うと自然と顔がほころぶ。特に雑種が好きだ。なぜなら雑種ほど個性的で可愛いものは無い。人間同様皆顔が違う。我が家の犬だって世界でたった一つの顔。決して値段がつけられるものではない。
先日、いつものように散歩をしていると、ベンチに飼い主が座り、その横にそれはそれは立派なハスキーがきちんとお座りをしていた。ハスキーの中でも大きい方だろう。見事な犬だった。うちの老犬がよろよろハスキーに近づいていこうとしたので、近くに行ったら触らせてもらおうと思っていた。すると、元気なゴールデンレトリバーを連れたどこかの奥さんが、私達より一足先にハスキーに近づき、飼い主同士話し始めた。ハスキーとゴールデンは仲良くじゃれあっていていい雰囲気。仲間入りできそうだ。
ところがそこへうちの犬が近づくと、突然ハスキーの飼い主が「だめだめ!ハスキーやゴールデンは焼きもち焼きで、2匹までは仲良くできる。でも3匹目はだめだ。それにああいうのは性格がわからない」と言った。え?、もしかして“ああいうの”ってうちの犬のこと?短気な私はその飼い主に食ってかかろうと思ったが、その飼い主は、デカくてスキンヘッドのコワモテのおっさん。普段の私なら躊躇などしないのに、スキンヘッドに恐れをなして情けなくもスゴスゴ引き下がってしまった。。
今でもそのことを考えると悔しくてたまらない。
うちの老犬はそんなことなど何も知らず、穏やかな顔をして寝ている。それがまた私を後悔させる。可愛いコイツの為にも戦うべきだった。。
犬種によって特徴は確かにあるだろうが、性格は皆それぞれ違うはず。それを知ったかぶって偉そうに、あのクソオヤジ。。
近所に住んでるはずだから、きっとまた会うに違いない。今度こそ流血を恐れず戦おう。
大体、大きなもの、ブランド物が好きな人程、ホントは自分に自信がない。あのオヤジ、きっと自分の弱さをハスキーで誤魔化しているに違いない。
私だってエルメスの財布を買って、エルメスの財布からお金を出し、店員に「あ、この人お金持ちなんだ」って錯覚させ見栄を張りたい。
ん?だとしたら、私とスキンヘッドのオヤジ、似たもの同士じゃないか?とういうことは、オヤジの方が人生経験長い分強いはず。長いものには巻かれろだ。犬には悪いがオヤジの言うことに従おう。。
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