2005年04月22日

おばあさん、ありがとう

私は25歳になった時、「もう若くないんだ」という気持ちを初めて味わった。”25歳がお肌の曲がり角”という定説のせいである。

その後、30に近づくにつれどんどん気持ちは重くなり、30歳になるまでの間は本当に苦しかった。いろいろな本を読んだし、先輩方に「30代って結構いいものよ」と言われたって、女は20代が一番、後はお先真っ暗だと思っていたのだ。なんと勿体ない時間を過ごしてしまったのだろう。

30歳を越えて少し経った頃、腸の検査を受けることになった。
胃の検査は口からバリウムを飲むが、腸の検査は肛門にチューブを差し、そこからバリウムをポンプで流し込む。口から飲むよりずっと楽だが、液体が逆流してくるのもなんとなく気分が悪いものだ。そしてもちろんちょっぴり恥ずかしい・・。

順番を待っていると、おそらく80代だと思われる辛そうな顔をしたおばあさんがうつむき加減で検査を終えて出てきた。その後すぐに名前を呼ばれたので検査室に入ると、白い液体で汚れた床を検査技師が掃除している最中だった。「ごめんなさいね。前の方の液がこぼれちゃって。すぐ終わりますから、もうちょっと待っててください。」え?何だろ?もしかしてすっごく辛い検査なの??不安がよぎった。

検査が始まってバリウムを流し込むと、レントゲンを撮る為台の上に乗った。すると横を向いたりうつ伏せになったり逆さまにされたりと、かなり動かされるではないか。肛門にキュッと力を入れておかないとお漏らししそうになる。
私は“一滴も漏らすまい”と気合を入れたので、検査着を汚すこともなく無事検査を終えた。ふーっ。

検査着を脱ぎ、洋服に着替えていると、ふとさっき入れ違ったおばあさんを思い出した。そうか・・。おばあさんはあの激しさに耐えられず、バリウムが出てきてしまったのだろう。それで床が汚れてしまったのだ。精神的にも肉体的にも私の何倍も辛かったに違いない。。その時のおばあさんの気持ちを考えると、とても切ない気持ちになった。

そして、「私はまだまだ若輩者だ」と今までの自分の考え方を恥じた。

いつの間にか、自分を見失ってしまっていたのだ。30代のどこが若くないと言うのだろう。学ぶこと、やるべきことはまだまだたくさんある。若さがどうだの言ってる暇はない。

いろいろ飛び交う情報のせいで“周りからみた自分”にとらわれ、たくさんの女性が意味もなく苦しんでいる。すごくもったいない事だ。若さは決して他人が決めることではない。自分で決めるものなのだ。これから起こり得るいろいろな可能性を楽しみに、一日一日を大切に過ごして行こうではないか。

そして、年長者を敬う気持ちをいつも心に持っていよう。
言葉を交わさなくとも、大事なことを教えてくれる大切な存在だ。
あのおばあさんが、大きな病気でないことを心から祈りたい。
おばあさん、いつまでもお元気で。。


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この記事へのコメント
その考え、賛成です!
30代の負け犬は過剰に神経質で扱いづらいって。私が聞いた男性の意見。
そんな周りの偏見にますます苦しめられると思いません?
勝ち負けだって自分で決めるんだ!まだまだこれからですよね♪
Posted by purin at 2005年04月23日 13:24
purinさん、こんにちは
そういう男性ばかりじゃないといいのに、なかなかそうはいかないですよね。。。一括りにする人が多いから惑わされちゃうけど、女の価値は自分で決める。これが一番です!
Posted by yukiko at 2005年04月23日 15:33